ゲラゲラコンテスト・コント「保健室の先生」
二人「はいどうもー」
ツ「〇〇です、お願いします」
ボ「○○です、お願いしますありがとうございました」
ツ「早い早い!まだ何もやってないから」
ボ「あ、そう?」
ツ「あ、そう?じゃないよまったく」
ボ「いやーコレがコレでコレなもんで」(小指立てて腕時計指差して両手で角を作り鬼嫁のジェスチャー)
ツ「古い!古いなーそのジェスチャー!そもそもお前恋人いないだろ。ったく今日何しに来たのかちゃんとわかってんのか」
ボ「もちろんですよ。アレでしょ?アレ。その、えー、アレ。えー」
ツ「おいまさか忘れたわけじゃないよな」
ボ「はあ。いくら相方でも今の言葉は傷つくなー」(呆れたように)
ツ「あ、ごめん。だよな。忘れるわけないよな」
ボ「当たり前じゃん。頭ではわかってるけど言葉が出てこないんだよ。もうここまで出かかってるんだけどなー」(下腹部当たりの空間を手で抑えるように)
ツ「すっげぇ下だなおい!それ一生出てこねえ奴だよ!コントだろコント!」
ボ「あ、それそれ!」(腹が立つ感じで)
ツ「うわ腹立つなー。大丈夫か今日のコント」
ボ「で、今日は何のコントやる?」
ツ「はあ、そうだなー、何か良いネタある?」
ボ「うーん、じゃあ理想の女性とかどうかな」
ツ「あーいいんじゃない?○○の理想の女性ってどういう人なの?」
ボ「やっぱり保健室の先生でしょ」
ツ「おーなるほど。確かに保健室の綺麗なお姉さん先生は男子の夢ですからね」
ボ「まあ大半はババアで夢なんてあったもんじゃないですけどね」
ツ「言い方!ベテランとかあるだろ!それにおばちゃん先生だったらそれはそれで安心するでしょうが」
ボ「しますねー」
ツ「いやーでも保健室の先生は憧れますよ。綺麗で、それに優しくて」
ボ「違う」
ツ「え、違うって何が」
ボ「辛辣なのが良い」
ツ「お、おおマニアックなところいくなー。優しいとかじゃないんだ」
ボ「いや優しさはあるんだけど基本は辛辣っていうのがギャップがあっていいじゃないですか」
ツ「まあ確かにギャップがあると心惹かれるっていうのはあるからね。でも辛辣な保健室の先生って想像付かないなー。ちょっとやってみてくれる?俺生徒役やるから」
ボ「わかりました」
ツ「じゃあ入るところからやりますね」
ボ「うう゛ん、うん、あー、あーう゛う゛ん」
ツ「なんかすごい気合入ってるな。コンコン」
ボ「はいりなさい」(威圧感のある女性っぽく)
ツ「失礼します。ガラガラガラ。すみませんちょっと体調が悪くて」
ボ「なら家に帰って寝てなさい」
ツ「あ、わかりました失礼します……っておい!辛辣すぎるだろ!」
ボ「そう?」
ツ「そうだよ!職務放棄してるじゃねえか!よくそんなんで先生になれたな」
ボ「ごめんごめん」
ツ「次はちゃんとやってよ」
ボ「了解しました。う゛ん、う゛う゛ん、あー、あー」(あ、で音階刻む)
ツ「喉慣らすのだけは本気なんだよな。コンコン」
ボ「入りなさい」
ツ「失礼します。ガラガラガラ。すみませんちょっと体調が悪くて」
ボ「風邪ね。適当にベッドで休んでなさい」
ツ「え、すごい。なんで風邪だってすぐわかったんですか?」
ボ「ふふ、コンコンって咳してたし喉がガラガラしてるんだからわかるに決まってるでしょ。あなた馬鹿ね」
ツ「馬鹿はお前だよ!効果音だよ効果音!保健室の扉開けるときの!」
ボ「あ、そっち?そういうのは先に言ってくれないと」
ツ「言ったよ!入るところからって!もう埒あかねえから入ったところからスタートな」
ボ「じゃあそこにある体温計で熱測って」
ツ「わかりました」
ボ「ちょっと、それじゃあ正しく測れないじゃない。わきをちゃんと閉めて、反対の手で肘を掴んで……あーもう!こうよこう!」
(話しながら相方の体を動かして正しい測り方に修正する)
ボ「まったく世話のかかる子ね。今どき体温計の正しい使い方も知らない子がいるなんて驚きだわ」
ツ「すみません」
ボ「まったくよ。それとも、手取り足取り教えて欲しかったのかしら?」(冗談っぽくあざける感じ)
ツ「い、いえ、そんな!」
ボ「ふん、まあいいわ。熱は、と。少しあるわね。ベッド使っていいから休んでなさい」
ツ「わかりました」(寝る)
(ボケが腕時計で時間を確認して)
ボ「いつまで寝てるの!起きなさい!」(頭をはたく)
ツ「いたっ!」
ボ「ほらもう授業は終わりよ。早く帰りなさい」
ツ「あ、はい。ありがとうございました」
ボ「どうせ昨日夜更かしでもしたんでしょ。今日は体を温めて早く寝なさい」
ツ「そうします」
ボ「もう来るんじゃないわよ。……おやすみなさい」(態度柔らかめで)
ボ「って感じなんだけどどうですか」
ツ「そうね。確かに辛辣だけどにじみ出てくる優しさがあって良いかもしれない」
ボ「でしょ!」
ツ「しかも優しいってわかってるときつい言い方もなんだかこうゾクゾクするものがありますよね」
ボ「それは多分風邪だから早く帰って寝た方がいいよ」
ツ「もういいわ」
2人「ありがとうございました」