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夜明けの街で。  作者: 夏息吹
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家族の話。

貰った小型の提燈を早速腰のショルダーにつけ、幼馴染に別れを告げカフェの扉を押し開け外に出る。

街はもう茜色に染まっており、薄色に輝いている月が見えてきていた。

町中にある提燈もほのかに灯っていた。


妹に早く会いたくて急ぎ足で路地を抜け家までの道を駆け抜ける。

今日は妹が夜ご飯を作ってくれるというので楽しみだ。


家に着き入ると、妹が満面の笑みで出迎えてくれた。

『ただいまー、ちゃんといい子にしてたか?』

『してたよ!!お兄ちゃんご飯作ったから食べようよ!』

頑張ったなーと褒めながら妹の後ろについていきリビングに入ると


大変やばい匂いが漂っていた。もうとにかくやばい。

『あ、味見はし、下のか・・?』と尋ねると。


『した!!』とドヤ顔。

可愛い。


席に着き、意を決して食べる。

想像取りのお味だ。やばい。

それでもなんとか食べきった。よく頑張った自分。


寝る支度をし妹と一緒に暗い闇の中提燈の朱色で染まっている街を見ていた。

『お兄ちゃん、とうとう明日だね。手掛かりを探すのは。』

『・・そうだな。』

明日は街で大事な日であると同時に、両親の行方を探すのにも大事な日である。

7年前に行方不明のこの日に両親は行方不明になっていた。

例の噂通りに。


俺は行方不明になるということは、誰にも知られずに誘拐されたものだと思い。

明日おそらくまた誘拐されるであろう現場を目撃し、どうにか足取りを掴もうという計画を妹と立てていた。


本当ならこんな危ないこと妹を巻き込みたくなかったが相手の心を読むことができる武道『 心道 』を習得していて隠し事をしていることを見破られて妹に泣きつかれたので、一緒に力を合わせることにした。


そうして覚悟を決め一緒に明日の準備をし、一緒に眠りについた。

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