プレゼント。
そんな対照的な気持ちを抱いてる幼馴染を前に俺は情けないながら、ある一つの噂を耳に聞いていた。
それはこのような事だった。
『この武道を披露する日に、人が何人か行方不明になってる』
そんな噂だった。
昔あった事から、
誰か大切な人を失う事に過敏になっている自分はどうにも恐怖心を煽られるのを避ける術はなかった。
それを表に出さないように俺はその場で取り繕った。
幼馴染達はすぐに心配するので。
カルレ『・・あっ!!そうだ!!この貰ったプレゼント今、開けてみてもいいか?』
ユキヤ『いいよ〜!!カルレ君に似合うの選んできたよ。』
リーム『こっれで、カルレもモッテモテよ!』と自信満々の様子だ。
モテてなくて悪いな、、と悪態をついてから、少々の期待をしながら朱色の箱に手をかけた。
すると、中に入っていたのは一つの『 小型の灯篭 』だった。
中で朱色の炎が揺らいでおり、その炎の主軸には青い炎が灯って、とても美しかった。
灯篭には腰のショルダーに付けれるようになっていた。
こんなものどこで買ってきたのか・・これはモテだな・・。
なんと驚きだ。モテると思ってしまった。
美しさに呆気にとられていると
リーム『ねっっ!!町中の女子は目が離せないでしょうね!』
まっ、私はカルレに魅力を感じないわけだけど。と後付けて言いやがった。
それを微笑ましく見るユキヤは、この灯篭について一個機能があるという。
おしゃれさアップだけでなく機能まであるんかよ。
かっこよすぎかよちくしょう。
リーム『でも、まだ機能は内緒にしとくよ。』
カルレ『えっ、なんで?』
リーム『面白いから。』
さすが表が優しく見えて裏がドS野郎だ。
そういうところだぞ。




