End subを打つ前に
夜中、パソコンを開いた彼はさっそくプログラミングシステムを開いた。最新鋭のパソコンで、処理速度も原始時代のそれとは比べ物にならない。
彼は 「Sub "鈴木 エイジ"」と打って、早速プログラミングを始めた。そのキーボードを打つ速さはまさに神技で、あっという間にプログラムを組み立てた。そして最後に 「End sub」を打とうとして、ふと
(これはちょっと、短すぎるかな…。)
と思い、一から組みなおして再び見直した後、早速USBに記録してそれをコウノトリに渡した。コウノトリは颯爽と近所の病院に飛んでいくと、そこにいる一組の夫婦の、妻の方にインプットしておいた。その様子を神は静かに見守り、微笑むとすぐに次のプログラムに取り掛かっていった。
かくして命は誕生するのである。