クラス
Twitterのurlってここに貼っていいのかしら
ざわめきが怒るがそれを気にしていかのように何人かの教師たちが現れて生徒の名前を呼び始めた。
「……一組浅井……井上……」
そして驚いたのは、名前を呼ばれた生徒たちが次々と消えていくのだ。
これが魔法。 現実ではありえないことが起きる。ここでは、ありえないはありえないのだ。
「……兎塚」
————。
俺が気づいたときには教室に瞬間移動していて、椅子に座らされていた。
そして、目の前には赤い髪をしていて目つきの鋭い巨乳のねーちゃん(ねーちゃんというには少々きついかもしれない)
「……さて、皆さん始めまして。このクラスの担任をすることになった、叶梅子だ」
全員キョトンとしているが構わず叶梅子と名乗った先生は言葉を続ける。
「さて、魔法があることは子どもでも知っているだろうが、詳しいことについては長く生きている老人でも何も知らない者がほとんどだろう。少し長くなるが聞いて欲しい」
そう前置きをして、魔法の説明を始めた。
「まず魔法使いには三種類いる。戦闘魔法に特化している戦闘魔法使い、通称バトルメイジ。回復や変装に長ける技能魔法使いのスキルメイジ。……そしてそういったものに一切縛られず全てがオリジナルである特殊な魔法使い、ユニークメイジ。これは基礎中の基礎であるが知っていたものはいるか? いたならば挙手しろ」
叶先生が尋ねるが一切手が上がる様子はない。
当然俺も初耳だ。
「……誰も知らないか。手を挙げるものが居なくてよかったよ。いたら情報が漏れているということで私は可愛い生徒を拷問にかけなければいけないところだった」
おい。なに、笑ってやがんだ。
「話を続けるとしようか。そして呪文……。つまり奇跡の力だな。それにも種類がある。基礎、中級、上級の三種類。これから行う試験でユニークメイジと判定されたものは気の毒だが、上に挙げたものはユニークメイジは扱うことはできない。扱いやすい呪文が多いので何かと不便だろうが我慢をして欲しい。次に個別呪文。これはあらゆる魔法使いが最初に覚える魔法だ。自分の魔力に見合った最も向いている呪文が手に入る。しかし、個別呪文は例外を除いて最初の一つのみしか覚えられない。その例外がユニークメイジだ。ユニークメイジのみ最初に覚えてから以降も個別呪文が手に入る。……当然数には個人差があるがな。個別呪文は最も向いている故にスペルを唱える必要がない。だから、最初の個別呪文は魔法使いに置ける人生のパートナーと言っても過言ではない。皆ここまでついて来れたかな?」
ついては行けたが話が長すぎる……。これが小説ならほっぽり出してるぞ。
俺がそう思っていると1人の男子生徒が手を挙げた。
「先生! よくわかりません!」
「正直でよろしい。君のような馬鹿のために話はここで終わりだ。先ほども言ったように判定試験を行う。ま、習うより慣れろ。言葉より実践だな」
……ん?
「そーら! 試験の時間だ。異世界に飛んでこーい!ルアク・へリルツ!」
先生がそう唱えると気づいたときには、周りに何にもない場所へと飛ばされていた。
……俺、ここに来てからこんなんばっかじゃね?
つづく
戦闘!