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第一章  6

               4


 先ほど、常崎に言われて荷物を持って行った学生達は、

 入った部屋の状況を、仲間達に話していた。


『おい、さっきの見たか?』 


『見た。三人いたよな? あれ、すっげ~プログラマーなんだろ?』


『そうだよ、でも、俺等とあまり変わらないくらいだった。

 本当にすごいのか? あれ』


『そう言ってたぞ、常崎先生。でも、言われてみれば、そうかも』


『なら、行ってみようぜ。

 どうせ、管理棟は、用事があれば誰が入ってもいいし。

 それに、めっちゃ興味ある。特に、あの女』


『女?』


『そう、女。一人いるんだ。

 男二人に女一人。なんか怪しいけど、でも……いいよな?』


『そうそう、行こうぜ。なんか理由付けて』


『……いいの? そんなことして』


『なんだよ。百合ゆり

 いいんだよ、ちょっと見に行くだけだし。

 落ち着いてからな。今、行ったって相手する暇なんてないだろうし』




 そんな風に噂されている。なんて、知らない三人の行動は、本当に素早かった。


「構築するけど、存在してる分は、痕跡ぐらいにしといた方がいいね」

「そうだな。それなら、クライアントも納得するだろう? 

 全部書き換えるなんて、やっぱり納得できないだろうし。

 それになんかあったら、文句言われる理由になる。

 痕跡あれば、言い逃れが出来る」


「言い逃れって? そんな頼りない物作るの?」


「冗談だよ。本気になんてするなよ。ただ言ってみただけ」


「ふ~ん? 本当は手を抜く気だったんじゃない?」


「そんなことするもんか。それより、分担はいつも通りな?」


「アン(リード)! 

 いつも通り? また、簡単な部分をしようとしてるでしょ?」


「その通り、なんでわかった?」


「分かるさ。アンリードはずるいからな。リン?」


「ヘイク(ワース)の言う通り。アンはずるいのよ」


「……分かったよ。じゃあ、交代」


 三人がハイタッチ。

 分担も決まったし、作業は本格的になってきた。



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