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第一章  15

 この話より後には、多少過激(乱暴)な表現を使っている箇所があります。

 ただし、本筋は変わりなく、リンとそれに関わる人たちとのやりとりです。

                 13


 リンが二人のボディガードに連行された管理棟には、

 作業中のアンリードとヘイクワースがいた。


 少し前から、リンの帰りが遅いと気になりだしていたが、

 なにせ、ボディガードがついているので、何かあるとまでは考えなかった。


 その管理棟が慌ただしくなったのは、

 リンについていたはずのボディガードからの無線連絡だった。


「……確認を頼みます。リンが行方不明です。所在確認して下さい」


 それを受けて、ボディガードは一つのモニターに向かって操作すると、

 一つだけ点滅する場所があった。


「その場所から、……」

「了解。そちらに向かいます。応援頼みます」


 そう言うやりとりの後、二人が応援に向かった。


 さすがに、何かがあったらしいと分かったアンリードとヘイクワースは、


「何があった? リンに何かあったんだろう? 何があったんだ」

 アンリードは、残っていたボディガードに詰め寄った。


「まだ分からない。今、確認してる。それより二人は作業に戻れ」


「確認だって。リンに何かあったんだろう?」


「今、確認してると言っただろう。

 お前達は、作業を続けろ! 

 命令だ。これ以上言わせるな。いいな!」


 二人は、否応なく作業に戻るしかなかった。



 そうこうしている間に、管理棟に戻されたリンは、

 作業している部屋とは別の部屋に連れて行かれた。


 そこには、作業するために必要な物は何もなく、

 それどころか、机も椅子さえもなかった。


 しばらく使われていないのだろう、床には埃が積もっている。


 リンは、そこに両脇を抱えられるように連れられて来た。


 そして、ドアを開けた所で、部屋に投げ込まれた。

 その勢いで、リンは小さな部屋の入り口とは向かいにある壁にぶつかり、

 そして、その勢いのまま床に座り込んだ。


 その後、部屋のドアにカギをかけられた。


 その外には、ボディガードがいて見張りを兼ねている。


 そこへ、学生達と話していた一人が戻ってくると、状況は大きく動いた。



「リン。話を聞かせてもらおうか。色々あったらしいな?」


 このボディガード達、呼び方はともかく、実質は捜査官。

 護衛する人間が重要な情報に関わる場合、

 何が起こってもすぐに対応できるように、初めから捜査官が同行する。


 メンバーは、経験豊富な者で構成される。

 全てのチームに、という訳ではないが、ほぼ全てに捜査官が同行している。

 チームの数自体が少ないという理由もある。


 捜査官については、リーダーが一人その下に四人がついている。


 今回チームを組んでいるのは、レイミアン。

 通訳を兼ねているのが、ジェイン。

 以下ベーシャル、ポーリー(女性官)、マクレンの合計五人。


 レイミアンについては、リンの過去について良く知っている人物で、

 ここ最近は、リンのチームのリーダーとして同行していた。


 ジェインは、そのレイミアンの片腕ともいえる。

 日本語が話せるだけでなく、

 レイミアンにとって、このチームで一番信頼のおける捜査官だ。


 そのジェインが、学生達から仕入れてきた情報の報告を受け、

 すぐにリンの尋問が始まった。


 まだまだこれからです。ご想像の付く方も多いかと思いますが、しばらくお付き合い下さい。よろしくお願いします。

 

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