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第一章 10
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その翌日。
リン達の作業は順調に進んでいた。昨日のビーチでの気分転換が効いたのか、
思った以上に順調に進んでいた。
「よし、もう少しだね」
「ああ、本当にもう少しなんだな?」
「これ終えたら、休みだな! さっさと済まそうぜ」
三人三様。
とりあえず、帰ったら休暇がもらえるのが、一番のご褒美。
空気はとても軽い? 明るい!
「ちょっと休憩してくるね。二人とも頑張ってね」
「ずるい、抜ける気か?」
「アン! さっきはそっちが休憩してたでしょ。その前はヘイクも。
今度は、私の番だよ~。ってことで、よろしくね」
リンは、軽い足取りで部屋を出て行った。
そのまま、テラスからトイレに向かっていき、
「じゃ、行ってくるから~」
ボディガードに一言告げてから入って行く。
それを、ボディガードは後ろから見ていた、軽く頷いて。
トイレの入り口に立って、リンが出てくるのを待っている。
それを、見ていた学生がいた。
その一人がトイレに入って行った。




