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妖姫  作者: あほ
第一章~酒呑の鬼達~
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第4話

俺は今、自分の家の前にいる外見18歳ぐらいの女性「妖怪・猫又」と喋っている。


「旦那様、前も可愛いかったですが、さらに凛々しさも兼ね備えた可愛いさになってますね」


「何で俺がお前の旦那様なんだよ」


「あ、安部君、安部君はもうお嫁さんが居るの⁈」


「いや、誤解するな!俺はまだ独身でしかも高校生、まず法律で結婚出来ねーよ」


「いや~、許嫁か何かかな~って思って」


「涼太君、お兄さんは君の今の状況ついていけないな~」


そもそも、事の発端が起きたのは数分前の話しだ。



・・・・



俺は夕凪と恭一に家の事を聞かれたり『晩ご飯を食べさしてくれ』と言う恭一に苦笑いしながら食べさしてあげる約束をしたり、いろいろなことを喋りながら帰っていた。


だが、そんな和やかな雰囲気も家(神社)

の中に入った所でなくなった。


「夕凪さん、恭一さん、この神社の中に妖が一匹います。場所は・・・僕の家の前です」


「すご~い、妖が居る位置がわかるんだ~」


「今の所、殺気や悪意は感じないので大丈夫だと思います」


そう言っても、三人は警戒しながら家に向かった。


家が見えて来ると家の前に一人の着物姿の

女性がインターホンを押していた。


その女性は俺達が近づいて来た事に気付き振り返った。


そして、振り返った女性は俺達を見ると嬉しそうな表情になり俺達に向かって走り出して来た。


「だ、旦那様~」


「?」

「?」

「?」

この謎マークは上から順に、俺、夕凪、恭一の謎マークだ。


そうこうしている内にその女性は俺に飛び付いてきた。


「会いたかったよ~旦那様~」


「だ、誰ですか?」


俺は思わず敬語になってしまった。


「十年前に鬼に喰われかけていた所を旦那様に助けていただいた猫又ですよ」


俺は記憶を遡って思い出す。


「あ、あの時の猫又か!で、何で僕がお前の旦那様何だ」


「助けていただいた後に私をお嫁に貰ってくれると約束していただいたじゃないですか」


いやいや、当時5歳の俺に結婚なんてよく分かるわけがない、と、脳内でツッコミをいれながら昔のことを思い出していた。


あれは、5歳の夏の頃だった。




次回、「猫又と涼太の出会い」待っていてください(^ー^)ノ

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