第2話
遅くなってすいません(~_~;)
朝、俺は優鬱な気分で通学路の神社を歩いていた。
俺の家は神社の中にあり、しかも神社は無駄に広いため俺の学校へ行くための通学路の約半分が神社のようなものだ。
そんな神社からやっと普通の通学路へ出た。
通学路には俺と同じ高校の生徒が結構いた。
周りの生徒はみんな友達などと話しながら歩いている。
俺には中学校の頃から友達が1人しか居ない。
理由は、俺が何事にも無口で無関心な事と、女子にモテる事だ。
俺だって好きで女子にモテている訳では無いが女子が俺の事を可愛いと言い俺の周りに集まって来るのだ。
そんな俺を男子全員が目の敵にしたので、友達は俺と同じでモテている奴しか出来なかった。
まあ、友達なんて邪魔なので少ししか要らなかったのだが。
そんな事で俺は1人で通学路を歩いていた。
だが、不意に後ろのほうで声がした。
「ちょっと、そこの君~」
俺は無視して歩き続けた。
「ねえ、そこの君ってば~」
また無視して歩き続けた。
すると、相手が俺の肩を叩いてきた。
「ねえ、君ってば~」
俺は仕方なく振り向いた。
そこには、少し童顔の美女がいた。
「やっと振り向いてくれた」
「誰ですか?」
「私の名前は神代夕凪、よろしくね」
朝からいきなり面倒な事に巻き込まれそうな予感がする。
「で、何か用ですか?」
「うん、ちょっとお話しがしたいの、他人に聞かれるとちょっとまずい話だから耳をかして」
俺は言われるがままに耳をかした。
「君って霊力を使えるよね」
やっぱり聞いてきたか、と俺は思った。
霊力をもつ者は個人差はあるが霊力や妖力を見たり感じたり出来る。
俺も神社を出た辺りから霊力を感じていたのだが妖狐にならないと大雑把にしか感じられない。
ちなみに、俺の妖力と霊力はコントロールして霊力しか感じられない様にしている
「何の話し」
「誤魔化しても無駄だよ、私には霊力が見えるから」
新学期早々やっかいな奴にあったもんだ。
「はぁ、使えるよ」
「ごめんね、でも話したい事があるから今日学校が終わったら家に行っても良いかな?」
「重要な話しですか」
「はい、凄く重要な話しです」
「はぁ、わかりました、それでは何処で待っていれば良いですか」
「7時に正門前で」
そうして俺は学校へ入った。




