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妖姫  作者: あほ
第一章~酒呑の鬼達~
14/18

第13話

side ???君


祠が夜天童子によって殴り壊された瞬間、祠から眩い光が発せられる。

俺の本能が脳内で最大の警告を発する。

「ま、不味い、鬼童丸」

「わかった、相棒」

俺は鬼童丸に担がれ少年と一緒に居た少女の元へ跳ぶ。

「不味いぞ相棒」

「何が不味いんだ」

「あの光の中心から、あり得ない程の妖力を感じる、しかも溢れ出している」

妖力⁈じゃあ、あの祠には妖怪が封印されて居たのか?しかも、溢れ出す程の妖力を携えているなんて。

だが、今はそんな疑問に構っている暇は無かった。

少女の元へ辿り着くと急いで鬼童丸を式に戻す。

「何だあれは」

俺は少女に問いの言葉を投げかける。

しかし、少女が返答を返す前に眩い光が辺りを包み込む。

「うぐっ」

俺は眩しい光に耐えられず、目を瞑る。

目を瞑って感じるのはあり得ない程の妖力とその中心でその妖力を封じようとする巨大な霊力だった。

....


ガキッ バリンッ ガキィンッ

「チッ、糞」

俺は、妖力に飲まれ暴走している夜天童子に悪態をつきながら、繰り出される攻撃を霊璧で防いでいく。

「きりがないな、そっちはどうだ」

俺は妖姫を守る為に妖姫の周りから動く事が出来ない。

「こっちも無理だ」

おまけに???と夕凪の所には自我を保ったままの茨木童子と暴走した百鬼夜行の鬼達に襲われている。

「余所見をしておる場合かのぉ」

厄介な事に、茨木童子は妖力に飲まれる事無く逆に大量の妖力を吸収し、前の3倍以上の妖力を手に入れていた。

「本気で行くぞ、鬼童丸」

???は鬼童丸を呼び出す。

「仕方がねぇなぁ、相棒」

鬼童丸は、言葉とは裏腹に嬉しそうな表情だった。

「鬼童丸の妖力封印式を全て解除、本来の姿に戻れ、鬼童丸」

「来たぜぇ、この感覚、久しぶりだなぁ」

鬼童丸は恍惚とした表情で体に巡る妖力を感じている。

「早く行くぞ」

「任せろ、相棒」

???が鬼童丸と共に茨木童子に殴りかかる。

「おらぁ」

ガツンッ

「ぐぅ」

「はっ」

ズバッ

「ガア」

???が茨木童子を殴り鬼童丸が刀で茨木童子の左腕を切り落とした。

「すまん、鬼童丸。右腕が使えないから激しい動きが出来ない」

「ちっ、足で(まとい)はあそこの小娘でも手伝っていろ」

「すまんな、鬼童丸」

カキンッ

「ちっ」

「茨木童子ぃ、お前の相手は鬼童丸だぁ」

「ふんっ」

ガギンッ キンッ キンッ キンッ

「おらぁ」

ギャギンッ

「ぐぬぅ」

「はぁぁぁ」

キィンッ

茨木童子の童子切りが鬼童丸によって弾き飛ばされる。

「終わりだぁ、茨木童子ぃ」

ヒュッ ズバン

「ガハァ、、、ぐふぅ、引っ掛かったなぁ」

茨木童子は胸を切られたにもかかわらずまだ生きていた。

「ちっ、まだ生きてやがっ」

「ふんっは」

ドムッ

そして、自身の全ての妖力を右腕に凝縮し、鬼童丸を殴り飛ばした。

「ガッ、グァッハァ」

鬼童丸は腹を殴られ血を吐きながら放物線を描いて吹き飛ばされた。

「ち、ちくしょうがぁ」

「ぐふぅ、わ、若、お助け出来なくて申し訳ない」

そして、茨木童子は生き絶え、鬼童丸は意識を失った。




どもども、作者ですv(^_^v)♪

更新が遅くなって申し訳ないm(_ _)m

14話で1章は終わりです♪( ´θ`)ノ(予定)

2章の前に閑話を挟みたいと思います(^人^)

感想を書いてくれる方々ありがとうございますm(_ _)m凄く励みになっています。

次は14話で会いましょう\(^o^)/


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