檄を飛ばす
評価 モヤる度★★☆☆☆ ブラバ率☆☆☆☆☆
なんか熱い展開で使われやすいこの言葉。
挫けそうになる仲間達を叱咤して奮い立たせよう!
そんな場面で見かける事がちょくちょくありますが、実はそれ、誤用なんです。
この「檄を飛ばす」。相手を激励するって意味はありません。
自分の考えを主張して多くの人に同意を求める、って言葉なんですね。
政治家の選挙活動あるじゃないですか。
消費税苦しいのは当然です! 皆さんの力で撤廃しましょう! みたいな。
あれも檄を飛ばすと言えるでしょう。
檄を飛ばすの「檄」が激励の「激」と似ていて、更に読み方が同じなので、激励っぽい雰囲気があるのかもしれません。
ただ見て分かる通り漢字が違います。意味も当然違うんですね。
そもそも「檄」って何だよ、って思いますよね?
私もです。
なのでぬるりと調べました。
以下説明文をどうぞ。
【檄】
古代中国で発せられた召集や説諭のための文書。
んー……まあ、お触れみたいなもんですかね?
どういうものと言われると困りますが、とりあえず何かの文書である事は分かりました。
つまるところ、「檄」という言葉に激励する意味は無いという事です。ただの文書なんですから。
例えば「報告書」とか「レポート」も文書ですが、内容がもの凄く励ますようなものであっても、「報告書は相手を励ますものだ!」とは思いませんよね。
報告書は特定の何かを報告するためにまとめた文書です。それ以上でもそれ以下でもありません。
「檄」も同じです。ただの文書であって、励ますという意味は無いんです。
なので相手を激励する意味で「檄を飛ばす」という言葉を使うと、結構モヤッてしまうわけですね。
そう言えば思い出しましたが、主張と言えば中学生の頃、私の主張とか言う主張がない人間に主張を強要させる、わけの分からんクソイベントがありましたね。
当時私は純粋無垢な子供でしたので何とか主張をひねり出して提出しましたが、今だったら子供に無理やり主張させて満足している教師陣の無能っぷりを主張して提出します。
国語力上げさせたいならもっと他にあるやろが、と。
カップ麺の湯で時間二分で食べた方が美味いとか主張するガキ見て何が楽しいんだ?
誰も楽しくねーよ。誰だってそう思う。私だってそう思う。
そんな下らない事で檄を飛ばしたら、檄さんも「ええ……」って言いますよ。
可哀想だと思わないんですか?
まあ一番可哀想そうなのは、そんな事に付き合わされる子供達なんですけどね。
授業って教えるばかりでなく、子供に興味をまず持たせないといけないと思うんですよね。
主張したい! って子がいるならさせればいいと思いますが、特にない子に無茶ぶりしても、興味を持つはずもありません。
そういう子には他のお題を振りましょう。例えば「学校教師のここがクソ!」みたいなお題はどうでしょう。
書き方なんて何でもいいです。まず書かせて、書き方は後で指導しましょう。
で、最初に書いたものと書き直したものを見比べさせて、「ほらこんなに良くなった! やればできるじゃん!」と滅茶苦茶褒めましょう。
意欲も上がるんじゃないでしょうかね。
子供の国語力が上がる、意欲も上がる、盗撮したりセクハラしたりするクソ教師を思う存分罵った上、学校の膿も出せる。
良い案だと思いませんか?




