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ここがモヤるぞWeb小説!!  作者: 新堂しいろ


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31/35

パワーレベリング

評価 モヤる度★★★★☆ ブラバ率★★★★☆

 パワーレベリングって何? って方もいるかもしれないので以下にさらっと説明します。知ってるよって方は読み飛ばして下さい。


 パワーレベリングとは、RPGのゲームなどで、レベルの低いキャラクターを手っ取り早く強くするため、レベルの高いキャラクターと一緒に強い敵と戦わせて、多くの経験値を取得させる手法を言います。

 弱いキャラクターが勝てる敵をちまちま倒すより、強い敵を倒して一気に経験値を取得した方が早くレベルが上がるため、RPGではごく当然のように行われるレベル上げの方法であります。


 で、そのパワーレベリングなんですが、レベル概念が出て来るファンタジーなんかでは結構出て来る単語です。

 ゲーム世界が舞台ならほぼ出てきます。まあそれは良いんです。だってゲームの世界なんだから、ゲームで通用するパワーレベリングも当然通用するでしょう。

 そこに疑問を挟むつもりはありません。


 ただですね、ゲーム世界でない場合、ヒジョーにモヤモヤするんです。

 理由としてはいくつかあります。


 まず一つ。

 もしジャンルがハイファンタジーであった場合、パワーレベリングという単語がその世界にあるのかという点です。


 転生や転移もので、現実世界から異世界に行った人が口にするなら分かるんですよ。でも異世界が現実である異世界人が、果たしてパワーレベリングなどと言うでしょうか。

 私は言わないんじゃないかなと思います。だって私、現実世界で言った事ないですから。

 誰が口にしたかで違和感が生まれる事になりますね。


 そして二つ。

 そもそもなぜゲーム世界でない世界でパワーレベリングが成立するのか。


 ゲームではパーティで経験値が分配されるシステムがあるので成立します。

 ただ異世界では、どうしてそれが成立するのか理由が分かりません。

 私が読んだ中には、現実世界でパワーレベリングしているものもありましたね。


 どうしてパワーレベリングが成立するの? と思ったところで「お約束!」で流されるので、モヤモヤが半端ないです。

 例えばそういうアイテムがあるだとか何らかの理由があれば、納得できるんですけどね。


 とまあ上二つは細かい事を言いました。

 ただこれは正直どうでもいいっちゃいいんです。

 ただ三つ目。

 これがパワーレベリングに私がモヤる、最大の理由となっています。


 三つめ。

 急に強くなって、まともに戦えるの? 生活できるの?

 たぶんそう感じる方、そこそこいるんじゃないでしょうか。


 三輪車こいでたタラちゃんが急にF1乗るようなもんですよ?

 「三河屋さん、まだ原付なんです? すっトロいですぅ~」とか言って。

 サブちゃん泣きますよ。いいんですか、それで。

 問題ありまくりでしょう。


 それに力だけ強くなっても戦闘経験がまるでないって、滅茶苦茶危険ですよ。

 弱い相手ならそれなりに戦えるでしょうけど、自分よりちょっとでも強い相手が出てきたら即ミンチです。抵抗もできないはずです。

 だってそんな強い相手と戦ってきた経験がないんですから。


 ボディビルダーが格闘家より強いはずないでしょう? 身体能力が高い方が戦闘能力は高いでしょうけど、でも強さって身体能力だけじゃないですよね。経験や技術がものをいう世界でもあるんです。

 もし身体能力が全てなら、なかやまきんに君さんは今頃世界王者ですよ。パワー! 


 つまるところ何が言いたいかと言いますと、人間の成長記録をこのパワーレベングが不当にブッ飛ばしているため、リアリティが無さすぎるんです。

 何度も言いますがゲーム世界なら良いんですよ? そういう世界なんで。

 でもこれが異世界、現実世界となるともう違和感がヤバいわけです。


 創作にリアリティを求めるなって言う方もいると思います。

 じゃあそんな貴方に聞きますが、ドラゴンボールって漫画あるじゃないですか。

 気の力で空飛んでますけど、あれがもし皆オナラで空飛ぶなんて設定だったら納得できますか。

 フリーザもセルも屁こいて飛んでるんですよ? あんな凶悪な顔して。

 無理ですよね。


 気って現実でもありますけど、そういう現実にもある不可思議な力を使うって事で読者を納得させてるわけです。

 でもパワーレベングには納得できる理由がありません。

 なのでモヤります。

 そういう事なんです。


 パワーレベリングは仲間をすぐに強くする手法としてはありだとは思うんです。

 ただ、パワーレベングが成立する理由が無いとか、いきなり超強くなってドラゴンも軽々倒しちゃう! とかなるからモヤるんです。

 それなら精神と時の部屋の方がまだ納得できますよ。あれは「何でそんな場所があるの?」という疑問だけなので。


 やっぱり鳥山明はすごい。

 私はそう思った。

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