憮然とする
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皆さんは憮然とすると聞いて、どんな表情を思い浮かべますか?
むっとしたような表情を想像した貴方。
それねぇ、間違いなんですよねぇ、ドゥフフ……。
はい。
結論から言うと、失望して落胆している様子、もしくは驚いて呆れている様子を憮然とすると言います。
不機嫌になる、むっとするという意味の言葉じゃないんですね。
「憮」という漢字。これは訓読みにすると「撫でる」、なんて使う漢字です。
この漢字にはがっかりするとか慈しむという意味があるそうです。
撫でるのが慈しむと言うのは分かりますね。慰めたりしてるんでしょう。
ただ、がっかりするの方はちょっと分かりません。
……もしかして、頭でも撫でられたんでしょうか?
許さん! 次回、頭なで男死す!!
さてそんなわけで、「憮」を使っている憮然という熟語には、失望するという意味があるわけです。
そもそもなんで憮然が不機嫌になるという意味で使われ始めたんでしょうか。
ぶぜん、という言葉の響きがそう思わせるんでしょうかね?
「ぱぜん」とか「ぽぜん」にしたら、本来の意味に感じますか? もしそうだったら言葉の響きが問題のような気がしますね。
「ぶ」って言う言葉って、何かちょっと荒い感じがありますもんね。
ブッ飛ばすとかブロッコリーとかぶぶ漬け食べますかとか分譲住宅とか。
大体「ぶ」が悪い。私は激怒した。
ただこの憮然とするという言葉。2018年での世論調査では56%の人が「腹を立てている様子」と答えたそうです。
本来の意味の「失望する」は28%。分かんねが7%だそうです。
「失望する」が分かんねとせめぎ合う展開を、「腹を立てている」パイセンが後方腕組みして見ている事態になってます。
もう駄目だぁ……お終いだぁ……。
その内本来の意味が淘汰されそうです。
ただ希望もあります。この調査、若い世代の方の正答率はめちゃ高い。
正答率はなんと70%! 100%中の70%ですよ!
アンタら……やるねェ……!
若い世代の方がちゃんと知っているという調査結果になってます。
理由は知りませんが、もしかしたら未来は明るいのかもしれません。
明るい未来に乾杯!
あ、酒はダメなんでオレンジジュース下さい。




