読点もねぇ
評価 モヤる度★★★★☆ ブラバ率★★☆☆☆
句読点って言葉あるじゃないですか。
「。」と「、」を示す言葉なわけですけど、皆さん、これどっちが句点でどっちが読点か分かりますか?
あ、もういいですか。
では早速本題に行きましょう。
以下例文です。
残念なことに昨日で夏休みが終わってしまい今日から登校日になってしまった。顔を洗い僕はのろのろと制服を着て家を出る。すると外にはいつものように幼馴染の彼女が待っていてにっこりと笑ったかと思えば大きな声でこんな事を言ってきた。
「読点使えやコラッ!!」
幼馴染さん流石です。
読点って、ようは実際に話している時一旦置いて、息継ぎする場所なんですね。
で、この例文だと息継ぎしないで話しているみたいで苦しいんです。
いえ、呼吸しながら読んでますけど。心情的にね?
あと読点が無いと文に抑揚が出ないと言うか、なんか棒読みになるんですよ。
いえ、黙読してるんですけど。心情的にね?
多すぎるのも変なんですけど、無いのは無いので息苦しい。
なので適切に読点が入っている文が一番読みやすいわけです。
どのくらいで読点入れればいいの? って悩んでいる人は、実際自分で声に出して読んでみればいいと思います。
自分が一旦息を継いだところが読点を入れるべき場所です。
そこに入れておけばまず間違いないでしょう。
読点を打つ場所は本来ならルールが存在します。
ただここでは紹介しません。ここは私はモヤる内容を紹介するエッセイなので、主旨が変わっちゃいますからね。
もし興味があれば簡単に出てくるのでご自分で調べてみて下さい。
とは言いましたが一つだけ。
この読点、明確に文章を一旦置く効果があるので、誤読を防ぐ効果があります。
何言ってんのかよく分からんという方。
以下例文です。
この幼馴染と僕は婚約をしている。覚えはないけど、そうなっているそうだ。親から聞いた。
幼馴染も納得しているらしくて、今の高校を卒業してすぐ後妻になると言って張り切っている。
正直嬉しくて、にやけてしまいそうになる。
そんな事を思っていると、幼馴染はまた言った。
「誰が後妻だ!!」
はい。
幼馴染さんありがとうございます。
今の高校を卒業してすぐ後妻になると言って張り切っている。
今の高校を卒業してすぐ後、妻になると言って張り切っている。
ですね。読点があると切る部分を明確にできて、読み間違いを防げます。
これで高校生なのに妻に先立たれた可哀想な僕君はいなくなりました。
やったぜ。
他にもこんなのもあります。
以下例文です。
僕は慌てて怒る幼馴染に弁明する。
僕が初婚じゃないわけないだろうと。君以外にいるはずがないだろうと。
すると幼馴染はさらに言った。
「どっちが慌ててんだか分からねぇよ!!」
幼馴染さん、重ね重ねありがとうございます。
僕は慌てて、怒る幼馴染に弁明する。
僕は、慌てて怒る幼馴染に弁明する。
上は僕君が慌ててますが、下は幼馴染さんが慌ててますね。
読点が無いとどっちか分かりませんが、読点を付けると明確になります。
読点は文章の意味を明確に、そして読みやすくする効果があるんです。
ただの「、」、されど「、」。
入れ方によって文章の読みやすさがかなり変わります。
なのでできれば使って欲しいなぁと私は思います。
そうですよね? 幼馴染さん。
「読点使えやコラッ!!」
幼馴染さんは神。




