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私の隣の幽霊サポーター  作者: 白い黒猫
2026年

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8/8

アクシデントが仲を深める?

今までシーズンチケットで観戦を楽しんできたが、周りの人と簡単に仲良くなれるかというと、実はなかなか難しい。

激アツゾーンであれば、「一緒に熱く応援するぞ!」という共通スタンスがあるため、すぐに盛り上がれる空気がある。

しかしホームスタンド席は事情が少し違う。


写真撮影に気合を入れている人。

じっくり戦術的な視点で試合を楽しむ人。

家族でのんびり観戦する人。

応援スタイルが実にさまざまなのである。


そしてシーズンチケットで毎回同じメンバーになるとはいえ、人間関係が自然に広がるとは限らない。


隣の人とは比較的話しやすいが、すでに隣同士で強い関係が出来上がっている場合、こちらに背を向けられる形になり、殆ど会話できないこともある。

また、前後の席の人と仲良くなるのも意外と難しい。


試合は前方のピッチで行われるため、後ろの人と試合中に会話をする機会はほとんどないからである。

私が前列の人と仲良くなったのも、

実はちょっとしたアクシデントがきっかけだった。


一昨年のシーズン開幕の頃。

前の列の方が通る際に、私の席に置いていたビールの入った紙コップを引っかけてぶち撒けられてしまった。

それがきっかけで会話をするようになり、やがて仲良くなった。

さらに、その方の隣の人とも話すようになり、そのまた隣のご夫婦とも会話するようになり、気がつけば二列にわたって顔見知りの輪が広がっていた。


しかし、私の席の後ろの方とは、なかなか会話の機会がないまま二年が過ぎてしまった。

理由は単純である。

その方々は比較的試合開始直前に来ることが多く、私がピッチで練習する選手を見ていたり、前の席の人と話していたりすると、いつの間にか席に座っているのである。

つまり、挨拶のタイミングがなかなか掴めなかった。


そんな中、前々節に小さなアクシデントがあった。

試合後、周りの人と試合について話していて、少し帰るのが遅くなった。

ふと後ろの席を見ると、水筒が置き忘れられていたのである。

私はその水筒を、席番号と一緒に受付へ届けた。


そして次のホーム戦。

そのことを後ろの席の方に伝えたことがきっかけで、少し会話をすることができた。水筒も無事、手元に戻ったようだ。

これをきっかけに、これから後ろの席の方とも、もう少し楽しく話ができるようになるのかもしれない。

意外と、こうした小さなアクシデントが、人と人をつなぐきっかけになるものだ。

ドラマでも、よくある展開である。

これからは、後ろの席の方ともより良い関係を築いていきたいと思っている。


ちなみに、シーズンチケット席には、忘れ物を届ける際の、ちょっとした“隠れルール”がある。

落とし物を届けるときに席番号を伝えると、案内スタッフがそれを付箋に書き、落とし物に貼り付けて管理するのである。

シーズンチケット席は利用者が比較的固定されているため、それだけで持ち主が特定しやすいからなのだろう。



そして前節。

なんと、一つ空けて隣の席の方も水筒を忘れていった。

友人であれば持ち帰って次回渡すこともできるのだが、そこまでの関係はまだ築けていない。

だから今回も、席番号とともに案内所へ届けておいた。

落とし物を届けたとき、忘れ物に多いのは水筒、タオマフが多いようです。

水筒はドリンクホルダーに置きっぱなしにしがちで、タオマフはつい落としてしまうことが多いのでしょうね。

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