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プロローグ
この物語を読んでいる者は、基準世界に産まれたんだよな。
羨ましかった。
妬ましかった。
恵まれたあんたらが。
こっちは地獄のような世界で生きていたのになぁ…
変わってほしかったよ。ほんと。
けどそれは、叶わない願いだったんだよな。
分かってたよ。そんなこと。
俺達は、あんたらに娯楽を与えるために、命を捧げるしかなかった。
それを、忘れるな。
俺とあいつらの存在を
絶対に忘れるな。
覚えさせてやる。
あんたらのその命が尽きるまで…
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