表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪役令嬢、断罪回避の道

作者: 箱崎裕治

私の名前はアナスタシア、ベルーガ侯爵家の長女です。

王子達との顔合わせの一月前に夢の中で前世を思い出してから高熱を出して3日間寝込むと前世の記憶を全て取り戻しました。

熱が下がると3日間ベッドで安静にさせられましたがその間に今世の記憶に前世の記憶が馴染みました。

今世の私は両親と2人の兄に愛情を溢れんばかりに育てられた為に可愛らしいくらいに我儘に育ちました。

我儘と言ってもメイドが微笑ましく見守る程度の我儘だったのが助かる所です。

前世の記憶に依ると王子との顔合わせで一目惚れした私は両親に頼み込んで婚約者になりました。

王家はお馬鹿で我儘な正妃腹の第1王子と賢く素直な側妃腹の第2王子がいる為に正妃が後ろ盾に成ってくれる家を探している所でした。

記憶によりこの世界が乙女ゲームの世界にそっくりだと気が付いた私は物語の様に第1王子に一目惚れして婚約者に成り悪役令嬢になるのが嫌なので色々と考えます。

我が家は侯爵家としては筆頭の家の為に王妃が喜んで婚約者としましたが、前世の記憶を取り戻した私は顔だけで王としての能力を持たず貴族の令嬢としてあり得ない行動を取る男爵令嬢に籠絡され、私にあり得ない罪を着せて断罪する頭の軽い王子とその側近が嫌で王子の婚約者には成らないと決意しました。

王子との顔合わせの日には完全に健康を取り戻した私は母親と会場に向かいます。

会場に着くと先ずは顔だけ王子に筆頭侯爵家の令嬢として挨拶をすると押し掛ける令嬢に場所を譲り、母親が大人の休憩室に向かうのを見送ると豊富なお菓子が並べられた場所に向かいお菓子を選びます。

そして気になるお菓子を選ぶと紅茶を給仕して貰い令嬢達に囲まれてニヤけている第1王子を視界の端に捉えつつお菓子を楽しみながら第1王子とは距離を取り時間が過ぎるのを待ちます。

お茶会が終了して母親と帰宅すると父親に第1王子はどうだったと尋ねられますが結婚するならお父様の様な人が良いですと話を誤魔化します。

すると父親は喜んで私の事を第1王子の婚約者にするのを諦めてくれました。

そして筆頭侯爵として冷静に判断して2番目の兄を第2王子の側近に送り込む事を決定しました。

その後王妃は筆頭侯爵家の娘を逃したのを残念がりながらクルーズ侯爵家の令嬢のアナベルを婚約者として王妃教育を始めました。

それからは私は前世の記憶で領地改革に手を出します。

まずは海岸近くの村で塩田による塩作りで国産での塩の需給を満たし、家畜の餌だった甜菜大根から砂糖の生産を始めました。

また畜産している牛のミルクは鮮度の為周辺では消費し切れていませんでしたがバターやチーズへの加工でミルクの増産を始めました。

鮮度の関係で消費しきれなかった卵も砂糖を使いカスタードクリームに加工をして王都で始めたパン作りに利用しました。

そのパン屋でクリームパンやジャムパンにメロンパン、そして食パンを作り王都で大ヒットしました。

また他にもケーキ屋を作り、クッキーやショートケーキにチーズケーキにシュークリームなどが王家御用達になり大ヒットしてわたしのお小遣いを増やしました。

また石鹸作りにより領地や王都で衛生面を良くしました。

そして時間が過ぎて学園に入学となりました。

思った通りにヒロインの男爵令嬢が第1王子や側近に手作りクッキーやケーキをプレゼントして誑し込みますがもっと美味しいクッキーやケーキが市販されている為に被害者は第1王子とその側近だけでした。

一般生徒は安心できて更に美味しい市販品を知っている為に男爵令嬢を相手にする人は増えません。

私は第2王子の側近のお兄様に、第1王子の婚約者への贈り物の為の予算の使い道を完全に調査する様に教えました。

お兄様は学園での王子の態度やパーティーでの婚約者への振る舞いや婚約者の為の予算の目的外使用の証拠を集めて第1王子派の貴族をどんどん第2王子派に引き入れて行きました。

更にお兄様は男爵令嬢に影の監視を付けて婚約者への難癖を付けられない様に調べて行きました。

時間が過ぎて卒業パーティーが近付き、パーティー当日は王様達が外交に向かいました。

お兄様は卒業パーティーに第1王子が何か仕出かしそうなので影の報告を卒業パーティー迄に纏めています。

そして卒業パーティー当日、予想通り第1王子は婚約者のアナベル侯爵令嬢に碌な証拠も無しに婚約破棄を告げました。

打ちひしがれるアナベル侯爵令嬢を残して第1王子は側近達と男爵令嬢を連れてお祝い目的に退場したのでした。

1週間後、帰国した王は第1王子達を謁見場に呼び出しました。

まずは第1王子に虐めの証拠を影の者の監視結果で否定し、王命で結ばれた婚約を王子如きが自己判断で解消した上、使い道が定められた国の予算である婚約者への贈り物用のお金を他の女に貢いだ罪で王家から除籍の上北の塔へ幽閉の後適当な時期に毒杯を賜る様に命令しました。

そして側近は宰相の息子と騎士団長の息子は除籍、神官長の息子は神殿から追放、大商人の息子は実家が全ての貴族家から出入り禁止となり全員放逐となりました。

男爵令嬢は王子だけに留まらず側近全てと性行為を行ない誰の息子か分からない者を王家の一員にしようとした罪で、民衆への公開のもと鞭での百叩きの後に火炙りの刑となりました。

その後は第2王子が王太子となり婚約者と結婚して王の後継者となり、ベルーガ侯爵家の令嬢のアナスタシアは隣国のワイナード帝国の若き皇帝に嫁ぎ2男3女を授かり幸せな生涯を過ごした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] あらすじ?こんなのがランキングに入ってるとか、なろうもオワコン化してきたな
[一言] 失礼を承知で 面白いあらすじだと思いました。 もう一度、この骨組みに肉をつけていくと良いと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ