戦後日本文学における異端の作家たち 超絶的 日本文学の異才・鬼才たち 55選 再録改訂版
日本における純文学(小説)の現在は、そりゃあ深刻な衰退現象ですよ。
崩壊現象が止まらない?といっても過言ではないでしょう。
今、そもそも、誰が小説(純文学)なんて読みますか?って言うハナシですよ。
その昔、通学電車で、女子高生が一斉に文庫本を読みふけっていたなんて
今そんな光景、どこにありますか?っていう、ハナシですよね。
ありえません。あるはずがないです。今は全員が、スマホいじってるだけですよね
今、
漫画雑誌だって販売部数が激減で休刊したという雑誌だってあるというじゃありませんか?
今は、ほかにいくらでもアニメでも、ゲームでも、コスプレでも、楽しみはありますから
しこしこと、通学電車で文庫本読むなんて、だれがしますか?
っていうことですよね?
ところで、、
前置きが長くなりすぎましたね?
本題に戻ります。
まあ小説(純文学)全般の著しい、地盤沈下は明らかですが
更に昔には存在した、、、
いわゆる、、、
破滅型文士、、いわゆる
無頼派の小説家っていなくなったと思いませんか?
典型的な例でいえば
太宰治とか(あまりにも有名なんであえて解説はしません)
坂口安吾とか 「私は海を抱きしめていたい」「白痴」「桜の森の満開の下で」
安吾は、うれしいことに「あおぞら文庫」(ネット図書館)ですべて無料で読めます。
などなど、、
非常識な、、世間を無視した?
ヒロポン中毒で??
そんな作家って今いないでしょう?
と同時に?
いわゆる健全青春教員小説?、健全青春サラリーマン小説?というのも、今は
ないですよね。
具体的例でいえば
源氏鶏太とか 「三日、三月、三年」
彼のサラリーマン作品はそれこそ無数?にありますが今では誰も読みません。
石坂洋次郎とか、、「青い山脈」「金の糸 銀の糸」「日の当たる坂道」
さらにさらに、
いわゆる、青春性典モノの分野ですね。こういう作品で当時の思春期たちは性を愛を学習した?のです?
その代表者が私は「富島健夫」だと思うのですが。「雪の記憶」などもいいですよね。
この分野も今では絶滅状態ですよね。
富島健夫の小説もそれこそ、無数?にありますが「幼な妻」なんてのは今でも記憶してる人もいるかも?
関根恵子主演で映画化されましたので、関根恵子、、衝撃的?でしたよね?
現役女子高生で17歳で幼な妻って? それって、、だめでしょ?
ところで、、、
今ほかにいくらでも情報ツールがありますからこんなもので
思春期の目覚めを学習する必然すらない?ということでしょう。
以上のようなほぼ絶滅分野(無頼派、性典物、健全サラリーマン小説、健全青春学園小説)
以外にも、
どこにも分類できないような異端派の作家たちもいましたよね。
個性的で屹立していて、独自で、
ここからはそういう
異端派の坂Kたちの作品を私のセレクトでご紹介していささか、
今の沈下した,沈滞しきった、日本純文学界に刺激を?与えようかと思う次第です。
さて?あなたはいくつの作品を知ってますか?
あなたはいくつ読んだことがおありですか?
各作品の解説は、、始めたらキリがないので、、、ごく簡単しかできません、悪しからず。
より詳しくはご自分で検索でもしてお調べください。
きっとすばらしい発見があると思いますよ。
というのも、これらが本当に、読むべき日本純文学作品だからです
あなたがたぶん、、今まで読んできたありふれた?日本文学作品なんてそんなの
どうでもいいようなものだったんですよ。
夏目漱石
森鴎外
川端康成
谷崎潤一郎
日本文学って、、、、それだけじゃあないんですよ
もっとあるんですよ
異端で
カルトで
コアで
ディープで
ダークな
日本純文学作品がね
まああえて断言するならば
これらこそが読むべき日本文学なのですから
それでは
どうぞ
よくよく
心して?
御覧くださいませ
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
作家名 作品名 わたしの短評
上林暁 聖ヨハネ病院にて いわゆる「病妻モノ」ですね・
心を病む妻の介護を描く
病妻ものの古典。
川崎長太郎 抹香町 この雰囲気がいいね
織田作之助 夫婦善哉 オダサクなんてしらないよ? あおぞら文庫
葛西善三 子を連れて
https://www.aozora.gr.jp/cards/000984/files/47059_30421.html
芹沢幸次郎 「巴里に死す」 いいですよね 、、ノーベル賞の候補にもなったとか?
田村泰次郎 肉体の門 肉体派?です?
福永武彦 海市 中年画家と人妻の恋模様とは?
連城三樹彦 恋文 昔の女は病んでいた
古井勇吉 杳子
”神経を病む女子大生〈杳子〉との、山中での異様な出会いに
始まる、孤独で斬新な愛の世界……。現代の青春を浮彫りに
する芥川賞受賞 (本の帯評より)...
尾崎和夫 芳兵衛物語 純愛小説です
室生犀星 密のあはれ 金魚娘との恋?
https://www.aozora.gr.jp/cards/001579/files/53503_69855.html
佐藤春夫 田園の憂鬱 病める心の心象風景です。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001763/card57392.html
山口瞳 人殺し 作家と心を病む妻。そして謎のホステス
村上龍 限りなく透明に近いブルー
泉鏡花 夜叉ケ池 おどろおどしい世界
https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/3407_19566.html
澁澤龍彦 眠り姫 中世の京都を舞台の幻想小説
吉行準之助 驟雨
「星と月は天の穴」 画家と女子学生、そして娼婦
稲垣足穂 少年愛の美学
沼昭三 家畜人ヤプー スカトロジアの世界
森茉莉 甘い蜜の部屋 薔薇の蜜で男をたぶらかす少女モイラ
伊東幸男 野菊の墓 野菊のような君なりき あおぞら文庫
堀辰雄 美しき村 軽井沢幻想
https://www.aozora.gr.jp/cards/001030/files/4812_14384.html
中川与一 天の夕顔 人妻へのひたむきな愛
夢野久作 ドグラマグラ 奇想小説
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2093_28841.html
坂口安吾 白知 夜長姫と耳男 私は海を抱きしめたい
https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42909_23103.html
島尾敏夫 「島の果て」 島の娘の愛は何があってもひるまない。
「死の棘」 これを読むと結婚するのがいやになるかも?
山川方夫 愛のごとく 孤独な魂が求める愛の真実。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001801/files/57058_63902.html
田中栄光 オリンポスの果実 あおぞら文庫 青春ってこんなにもまぶしいのか?
太宰治 人間失格 トカトントン 破滅型主人公の人生転落
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person35.html#sakuhin_list_1
宇野浩二 苦の世界 貧乏画家と芸者上がりの妻
よしもとばなな ツグミ 美少女ツグミの青春小説
折口信夫 くち笛 少年愛の美学 旧制男子校を舞台のボーイズラブ
矢田津夜子 神楽坂小説 あおぞら文庫
鍋島一緋 一号室のないホテル 匿名作家の性的恋愛小説
中村光男 ある愛
深沢七郎 笛吹川 民話的なむごたらしい歴史ドラマです。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件
https://www.aozora.gr.jp/cards/000125/files/1317_23268.html
芥川龍之介 二つの手紙 狂気の告白です
https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/165_15240.html
久世光彦 早く昔になればいい すごく陰惨で、恐ろしい狂想のメルヘン?です。
三島由紀夫 美しい星 SF小説です
埴谷雄高 「死霊」 これはもはや哲学だ。
深沢七郎 「笛吹川」 民話的なむごたらしい歴史ドラマです。
藤枝静雄 「春の水」
葛西善蔵 「子をつれて」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000984/files/47059_30421.html
広瀬正 マイナスゼロ SF小説です、タイムスリップが重層的に入り乱れて、、。
矢田津世子 「全集」 薄命の美人作家のくらーい短編小説集
村松友視 「時代屋の女房」 夏目雅子で映画化されました。骨董屋が主人公
大庭みな子 「かたちもなく」
芥川龍之介 「妖婆」「二つの手紙」(あおぞら文庫にあります)
中井英夫 「人形たちの夜」
三好京三 「子育てごっこ」でデビュー。その後その養女との
確執があったりマスコミをにぎわしました。
森敦 「月山」で注目される。孤高の異色作家として名をはせる。
胡桃沢浩司 「黒パン俘虜記」は傑作ですが、その後商業作品ばかり書いてましたね。
長与善郎 青銅の基督 江戸初期長崎の鋳物師はキリスト像を鋳るが、、
とり逢えず今日はここまで
あとで追加があれば増補します。
なお小説の原文が無料サイトの「あおぞら文庫」にある場合がありますので読みたい方はネットでお探し下さると良いでしょう。
https://www.aozora.gr.jp/
☆作家名・作品名の誤記や「二重記載」がありましたらご容赦ください