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ドロップダンジョン  作者: 角田有治
6/6

剣の塔.6 赤殺式瞬間移動攻略法(猿でも出来る)

カレーは作りすぎても食えるが、シチューは飽きる。

ーsideリリアー


「レッド!」

 迂闊だった。まさかワープ式のトラップが設置されてるとは思わなかったわ。

 突然レッドが光に包まれて消えたから驚いたけど、すぐにまだ周囲を見渡す。

「お姉ちゃん、レッドさんが…」

 妹のルーは心配そうにこちらを見ている。

「安心して、お姉ちゃんがついてるからね、それにレッドならこんなトラップ問題無いわよ」

 私が心配させないように言うと、ルーもそれを聞いて少し安心したのか表情を戻した。

 しかしこれからどうしよう?そう考えていると

《おい!聞こえているか!?》

「レッド!どこにいるの!?」

 突然大きな声でレッドの声が響いた。これだけ響くってことは近くにいるのかもしれない。

《もし、ここから探そうとするならやめてくれ、俺は今広域反響(ボクスドクス)を使って声を無理矢理届けている、聞いてくれ俺は無事だ》

 良かった、レッドが無事と聞いて私は安心し、胸を撫で下ろした。

《今から言うこと良く聞いて行動してくれ、まずは2人で同時に行動出来る様に体をロープか何かで繋げてくれ、ワープ式は繋がった全てが対象だからそれでバラけるのは対処出来るはずだ》

 レッドに言われた通り私達は村から持ってきた鞭で持ち手の部分を私の腰にいれて、先端をルーのベルトに巻いた。

《…大丈夫か?次に移動方法だがワープ式トラップのあるダンジョンエリアには法則がある、ワープした所から左側に歩け、その後ワープしたら次は右、次は左と進め、すると赤い色のワープワームが出てくる》

 レッドワーム!冗談じゃない、レッドがいるならつゆ知らず、そんな強敵倒せるわけないじゃない!

《安全しろ、赤い色なだけで正体は怒って威嚇状態になったレモンワームの種類だ、風の魔法を持つリリアなら倒せるはずだ、どちらかが先に見つけ次第倒せばトラップ自体がしばらく機能しなくなるから、その間に合流もしくは次の階段内で待機していて・れ、まず・なそろそろ魔力も切・・うだ、ま・・とで・ち合》

 レッドの言葉が切れ、辺りには静寂が走る。

「お姉ちゃん…」

「大丈夫よルー、それに今のお姉ちゃんには風魔法が使える、まだ風切弾(デジーロ)しか使えないけど…、けど他の風魔法は覚えているわ使える様になるわよ」

 私はルーの頭を撫でて安全させる。こうでもしなければ私も不安になってしまう。

 これからこの5階層をレッド無しで進まなきゃ行けないんだもの。

「必ず合流してみせるわ、それに新しい魔法も覚えてレッドをあっと言わせてやるんだから!」

レッド「魔力を温存しないとこっちだってヤバいのよ」

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