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ドロップダンジョン  作者: 角田有治
1/6

剣の塔.1 あれが噂のレッドスレイヤー(名前は知らない)

動物にモフモフって擬音つけた人は偉大だと思う

モフの後にモフをつけるのはインパクト大だね

『聞いてくれよ、この前ケルンの野郎がー』

『見ろよ!グリーンオークを単独討伐した時手に入れたんだぜ!』

『この前また新しいダンジョンが出来たんだよ!』

『はぁ?、この前トムリアンに出来たばかりだろ、嘘掴まされたんじゃ無いだろうな?』

『なあ聞いたか?この街にレッドスレイヤーが来てるらしいぞ』

 冒険者御用達の酒場では、よく目にする光景だ。適当な会話に討伐自慢、挙げ句の果てには嘘としか思えない様な話まで飛び出す。良いところでもあり悪いところでもある。

 しかし先ほど聞こえたダンジョンの話は少し興味がある。

 俺は皿の上のステーキを平らげ、マスターの前に巾着袋を取り出す。

「マスター、勘定」

「おう、全部で3万3千ベルトだ」

「はいよ、それとちょっと聞きたいんだがこの辺にあるダンジョンをいくつか教えて欲しい」

 マスターはカウンターのお金を集めながら、あごに手を当て考える。

「んー、この辺だとこの街の剣の塔(ソードダンジョン)か少し離れた所にあるポルトーの村の食材迷宮(フードダンジョン)、おすすめはしないが後は反対側にある洞窟に帝国所有の宝石の地下(ジュエルダンジョン)があるぞ、…はい丁度だな」

 マスターの話を聞く限りどうやら帝国の噂は本当の様だ。

 帝国はダンジョンを見つけ次第戦争を起こし、無理やり奪ってはダンジョンの入場料を吊り上げて払えないものをダンジョン奴隷にしているらしい。

「新しいダンジョンについて何か情報はあるか?」

「トムリアンに出来たくらいで後は特に無いな」

「そうか…ありがとう、ひとまずここの剣の塔(ソードダンジョン)に登ってみるよ」

「ああ、もし使わない武器が出来たらギルドにでも持っていってやってくれ」

 そう言ってマスターは特に見送る事無く作業に戻る。

 俺は酒場を出てこの街のダンジョン、剣の塔(ソードダンジョン)に向かうことにした。

 ここに来た理由のひとつにこの街のダンジョン攻略もあるからだ。

 統一魔王“イブルタルガ”が倒され地上にモンスターが消えたその日、世界にはいくつものダンジョンが生まれた。

 そしてそこに出てくるモンスターは、倒すと肉体が滅びかわりに宝箱がドロップする。

宝箱の中にはダンジョンに統一されたアイテムが入っている。

 廃業になりかけた冒険者達は一攫千金を目指しダンジョンに潜っていった。

 しかしダンジョン内は未だ不明な点も多く、モンスターにいたっては何が出てくるかも判らず、慢心に身を任せ消息不明になった冒険者も後を絶たない。

 そしてそんなダンジョンを突破するものも少なからずおり、彼彼女らはその後、貴族や国のトップの護衛になるものもいる。

 それだけこのダンジョンには夢が詰まっているのだ。


 彼が酒場が去った後、酒場の隅では

「なあ、さっきの奴」

「ん?ああ3万ってすげぇよな、ここで一番高ぇので1500ベルトだろ」

「いや酒も飲んでたろ?」

「ちげぇそんなちゃちな話じゃねぇよ、あいつペラペラの巾着から3万ベルトも出したんだぞ、それにあの金髪に黒いマント、右腕の赤いガントレット、間違いねぇあれはレッドスレイヤーだ」

レッドスレイヤー「え?俺の名前は?」

マスター「ちなみに私はサンドル」

レッドスレイヤー「いやもう出ないよね?」

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