Interlude 秘密
あードキドキしたー。生きた心地がしなかったよ。
まさかエルブレイズ殿下と顔を突き合わせることになるなんて。想定外も想定外。顔を覚えられてたのなんてもっと想定外。
まあ、会ったのってたぶんだいぶ前だし、魔質進化のせいで髪色も変わってるし、きっと私が誰かなんてわからないよね。ほんとユーリ君に感謝してもしきれない。いや、感謝のポイントがおかしいかなこれは。
今の所は私の素性は誰にもバレてないけど、なんかそろそろヤバい気がするなあ。なんだかんだでユーリ君とレアも微妙なトコ掠らせてきたりしたし。本気でやってはないんだろうけどね。
うーん。「目立ちたくない」とか言いながらバッチリ目立ってるユーリ君のことを何やってんだろうと思うこともあるけど、私だって同じだよなぁ。魔力探知を教えてもらってこれ幸いと周囲を探っても監視はついてないみたいだけど、だからって安心しきれないし。
いっそのことバラせば楽なんだろうなぁ。ユーリ君は私が誰でも私は私だって言ってくれたし、きっとレアも距離は変わっても親友でいてくれるとは思うけど。いや、希望的観測?
裏切りかなー、今の状況。わからんなー。
いっそのことレアがリブラキシオムの王女とかだったら私のこともぶっ飛んでくれるのになー。世の中うまく行かないですわよ、ほんとに。
ユーリ君が特大の秘密を抱えてくれてることでも願っておけばいいのかな。実際抱えてそうでこれはこれで笑い話にできないけどさ。




