Connect アイリス・ハーシュエス
最近、わたしとユーくんの関係性についての考えが変わった。
レアちゃんやセラちゃん、水精霊の祝福のみんなやアカネさんに言っても信じてもらえないと思うけど、ユーくんはほとんど人付き合いをしない子だった。というか、存在感が希薄だったっていうか。今思えば、あの頃から探知もしてたし魔力隠蔽や物理防壁を日常的に使ってたんだろうね。
それでもその状態を良しとして自分から関わっていかなかったってことは、友達ができなかったっていうよりも作らなかったって言ったほうが正しいんだって今は思う。
ユーくんは、どう生きるつもりだったのか。わたしの生き方を考えると自然に考えることだったけど、アエテルナについた時の雑談で今まで考えもしなかった肝心なことに気付かされちゃった。
ユーくんは、最初から強かった。けど、それで目をつけられることなんてなかった。目立たない、ハーシュエス家の長男だけど家族以外からはほとんど気にされない。そんな、どこにいてもおかしくない男の子だった。
あの時までは。
わたしを救うために、ユーくんは魔法使いとしての姿を詳らかにした。その事に何も後悔はないみたいだったけど、明らかにあそこからユーくんの人生は思い描いていた道を逸れていったはずだと思う。だってユーくん、魔法学院に入る意味なんてないもんね。
もしも、わたしがなんの変哲もない女の子だったら。
もしも、わたしがあの時の出来事を理不尽と思わず受け入れていたら。
きっと、ユーくんはユーくんの歩こうとしていた道を歩けていたはず。
そう思い始めると、苦しかったけど。毎日ユーくんと一緒にいて、どんどんその気持ちが強くなっていって。
レヴさんといた姿を見て、確信した。
きっと、ユリフィアス・ハーシュエスの歩く道はアイリス・ハーシュエスと一緒の道じゃなかった。
わたしが、ユーくんの人生を狂わせたんだ。




