Connect 願いどおり、たまには平穏な日々を
「ぐぅおお……ユリフィアス、なんで魔法使いがこんな状態になるんだ……」
「わ、私も……いだだだだ」
「別にわたしたち殴られてないよね……うぐぐ」
死屍累々とはこんな感じか、という光景が教室には広がっていた。
症状としては筋肉痛だとわかるのだが、その概念はまだない。適当に説明するなら、
「そもそも運動不足だったんだろ。終始突っ立って魔法撃ってたってわけじゃないから当然だな」
「でも、隣の二人も元気なのはなんで……?」
級友の指摘通り、レアはケロッとしているし、セラはダレつつも痛そうな顔はしていない。
「なんだかんだでクエストをこなしてますからね。遠出するために歩いたりとか派手に動いたりとかは良くしてますし」
「そうだねー。まあ、私は敵チームだったから存分にやられたけど……」
そりゃ、敵に回ればそうなる。それでもセラが周りに混ざっていないのは、ユメさんの回復魔法のおかげだ。前に出てきていたティアさんと合わせて目に見えてボコられていたから、見かねたユメさんに回復されていたからな。
いや、それもこれもボコった相手が言う事じゃないが。
「低級ポーションでも飲んでおけばマシになるぞ」
「……それを買いに行く気力すらねーよ」
「……同じく」
「そうか。あー、持ち合わせは何本あったかな」
ポーションバッグを取り出し、中を探る。アカネさんが何本か使ったかもしれないが、整理はしてないな。
「争奪戦をやる気力すらないね……」
「いや、誰がが飲んで買いに走ればいいだろ」
「お、そういう手があったか。ユリフィアスくん冴えてる……」
「でもそれを話し合うのすら苦しい……」
「生贄を早く……」
レクリエーションは、たしかに結束を高めるのに役に立ったらしい。余計なことも多々あったが、やってよかったのかもな。
願わくば、ほんとにちょっとは長くこの平穏が続きますように。
フリじゃなくてな。




