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Connect 嵐からは逃れられない
因果応報。
よく言われたり望まれたりする割に全くと言っていいほど機能しない言葉の代表格ではないだろうか。類例としては、天罰とか。
それを考えれば人生なんて何もない方が多いはずであり、オレなんてどんな悪いことをしたんだというほどの事件遭遇率だ。
不幸中の幸いは予測できているということか。貴族のことも魔人のことも、転生前にも類似事案はいくらでもあったからな。それこそこの世界に来る前からか。
そういう意味では、間接的にでもミアさんという伝ができたのもなにかの啓示だったのかもしれない。
「ユーくん。ミアたちを助けてあげて」
ロクでもない原因がもたらすロクでもない結果。応報の相手を間違えた因果。
どうやらそいつはオレを離してはくれないらしいな。