表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風魔法使いの転生無双  作者: Syun
(20)
207/239

Bridge この世界でこれからも

 話していた内容が濃かったからかそれなりに時が過ぎるのは早いもので、空には二度目の月が輝いていた。

 星座の造詣はなかったけど、黄道十二星座を始め多くは神話を元にしてたわけだからこの世界では役に立たないだろうな。ってそもそも星図が違うか。

 そういえば、この星も恒星と衛星は一つずつだなあ。これもいまさらすぎる話だが。


「眠れないんですか、悠理」

「楽しい時間は名残惜しいからな」


 近づいてきているのが誰なのかは探知せずともなんとなくわかっていた。ので振り向かずに答えると、ララは隣に腰を下ろす。


「結局、わからないことのほうがまだ多いですね。なにがわからないかもまだわかっていないんでしょうし」

「どこの世界でもそうさ、きっと。それに、未知を全部既知に変えることが必ずしもいい結果をもたらすわけじゃない」


 すべてを知ろうとしてるようなオレが言うことじゃないのかもしれない。けど、理屈で説明すれば萎えてしまうようなことはいくらでもある。それに、どれだけ求めて解き明かそうとしても知り得ないこともいくらでもあるだろう。

「そうですね。私にも知っておいてほしいこともあればまだ知られたくないと思うこともありますし。ヴァフラトルさんとメーレリアさんのような関係も理想ですけどね」


「そういう話じゃ……いやそれもそうなんだけど」


 考えなきゃいけないことの一つだもんな、他人の気持ちは。それも恋人、さらにたくさんともなれば。寄り添ってくれることにあぐらをかいているわけにもいかない。


「まだまだやることはいっぱいだな。それにやりたいこともどんどん増えていく」

「そうですね」


 投げ出していた手に手が重ねられる。少しだけ強引に浮かせられ、指と指を絡ませるように握り合わされる。

 ユーリ・クアドリとして生きることを決めたとき、なにも奪わせないと決めた。それが徹底できてきたとは思えないが、奪われたくないものはずっと多くなった。

 ユリフィアス・ハーシュエスになったこれからもきっとそれは増えていくはずだ。いつか両手で抱えきれない大きさになるのかもしれない。だとしても、手を伸ばして、みんなと手を取り合って、ずっと生きていく。この世界でこれからも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ