Interlude 四分の一くらいは
アカネさんのことがあって。それぞれ二人きりになる順番を決めて。
今日はエルフェヴィア姉の日。アカネさんの姿だけだけど間近で見ていただけに。非常に胸がゾワゾワする。いや。気持ち悪いわけではないけれども。
「ウンディーネ。ディーネはどんな感じ?」
『たのしそうということだけはおつたえしましょうかしら。あまりのぞくのはよくないですわよ』
おっしゃる通り。
でも気になるのも事実。
『レヴさんもたべあるきをしながらおはなしをしたくらいだといっていたではないですか。いえ。さいごのあれはのぞきますが』
アレ。ブレス対ブレスもどきの撃ち合い。あの光景はしばらく悪夢として見そうな気がする。
ユリフィアスが人間である以上は。ワタシたちもああなれる可能性はあるのだろうけど。
……なりたいかはともかく。
「本当に。ユリフィアスは何になりたいのか」
『どうかんです。けれどぜったいにあくにんにはなれないですわよね。ユリフィアスは』
「それは疑う必要のない事実。善人とも言い難いけど」
そう。けど。そこが気に入らなくもある。
自分が正義で善だと言い切ってくれれば。いっそワタシもキッパリ否定できるのに。
自信があるくせにどこか臆病で。強いくせにまだ足りないと言う。でもそこに嫌味が無いからこそ不快には思えなくて。だから逆に腹立たしくなる。
絆も力もくれたのだから誇ればいい。
……とまでは言わないけれど。その辺りはレインノーティアさんも言っていたように。『変えてしまうことへの忌避』もあるのだろうか。
技術は技術。ユリフィアスが世界を変えなくてもいつかは世界のほうが追いつく。悩んで秘匿する意味はきっと無い。
まあ。そう思うならワタシが積極的に広めてやればいいのだけど。そういう意味ではワタシもきっと甘い。
「四分の一は否定。半分は静観。そんなところ」
『なるほど。わかりやすいですわね』
ウンディーネに笑われる。それはこう言えば残りがなにかわかるからだろう。
四分の一くらいは認めてやらないと。クォーターエルフらしく。
……クォーターエルフらしくってなんだ?




