パン星人カッテコイヤー(りんねしゅー)
23世紀、地球は多国籍とかいうレベルではない多星籍社会となり、
所謂「星人」の数がついに地球人の数を上回るといった非常事態に陥っていた。
どこか憂鬱げなカッテコイヤー。
「今日こそは杉本くんにパイプ椅子で殴られないようにしないと…はっ!」
そこには鬼の形相でパイプ椅子に座っているAI、杉本くんの姿が。
「焼きそばクリーム激辛パン買って来いや!」
「す、杉本くん!どこに行けばそのパン売ってるの?」
「おい、焼きそばクリーム激辛パン買って来いや!」
「僕も毎日探しているんだ!でもどこにも売ってなくて…パン作りは得意だから自分で作っても…
「おい、焼きそばクリーム激辛海苔パン買って来いや」
やばい、僕の余計な一言で海苔が増えた!!海苔はまずい、海に入ったら僕はアウトだ…
「杉本く…
ガタッ
スチャ
10分後、耳(食パン)から血を垂れ流し倒れこむカッテコイヤーの姿がそこにあった。
翌日、なんか海苔とか唐辛子でベッチョベッチョになった物体を持ち、学校へと向かうカッテコイヤー。
数分後、耳(食パン)から血を流したカッテコイヤーが倒れていた。
お前、無理して行かなくていいんだよ?
カッテコイヤーの脳裏には、朝の母親の言葉が響いていた。