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第3章 9話

 今日も朝からマヒト君とリナちゃんに魔法の練習とダンジョンの知識をいろいろ教えたりしている。


 そういえば昨日伝えていなかったティア達のステータスを教えたら驚きとともに大変羨ましがられた。


 そりゃそうだろうね。僕は最初から魔力に適性があったし、かなり恵まれてたダンジョンマスターだと思う。


 それにボスモンスターがティア先生だったからスムーズに魔法を使うことが出来た。


 だからこそ、僕に出来ることで少しでも二人の力になることがあるのなら教えてあげたいと思う。


 教えるのは下手だけどね。


 「タカシさん、ボスモンスターチケットを手に入れた方法って聞いてもいいですか?」


 「うん。もちろん。でもかなり特殊な条件だから難しいと思うよ」


 「それでも、お願いします」


 マヒト君は勉強熱心だね。


 「たしか、『魔力操作』のスキルを取得して、レベルが一気に上限まで上がってだったから、スキルレベルをMAXに上げることが条件だね」


 「上限ですか。スキルレベルっていくつでMAXになるんですか?」


 「いや、ちょっとわかんないな……取得した直後レベルMAXに上がったからね」


 困った時のピースケさん。わかるだろうか。ピースケの方を見ると首を振っている。ダメか。


 「そもそも『魔力操作』なんて今までなかったスキルっす。誰もわからないっすよ」


 「チャオ太郎やウナ次郎さんは何かわかる?」


 せっかくの機会だ。案内人のお二方にもいろいろ聞いてみよう。


 「『回避アップ』ってスキルなら知っています。レベル上限は3でしたね」


 チャオ太郎は『回避アップ』というスキルを知っていた。


 「あっしも『防御アップ』っていうスキルなら知ってやす。上限は確か5でやした」


 ウナ次郎さんは『防御アップ』か。聞いてみるもんだ。


 これでスキルによっては上限が違うということがわかった。


 上限が低く取得しやすいスキルとかあれば狙っていくのもありかもしれない。


 「ちなみに、スキルの取得方法はわかりますか?」


 「すみません。そこまでは我々もわからないです」


 チャオ太郎もウナ次郎さんも申し訳なさげに首を振る。


 残念。やはり地道に探していくしかないか。


 「もう一つの方法は、一年以内に他のダンジョンを傘下に入れた場合だね」


 「や、山梨ダンジョンね」


 「うん。リナちゃん。でもこれもイレギュラーなケースだからね」


 「他にもそういった特典みたいなのがあるかもしれませんね。いろいろ試してみるのも面白そうです」


 マヒト君は前向きだね。えらいえらい。


 「そういえばダンジョン開通前にスキルが上限に達したからって初級マスター特別支援プレゼントで『賢者の杖』を貰ったんだ」


 「さ、さすがですね……」


 「タカシ……ず、ズルい」


 お、おぅ。しまった……。


 二人のやる気をいきなり削いでしまったではないか。


 よ、よし話題を変えよう。


 「スキルの話は追々していくとして、二人ともダンジョンの構想は進んでる?」


 「き、昨日…、細い通路。つ、造れた」


 「すごいよ!リナちゃんは魔力操作との相性が良さそうだね」


 「う、うん。も、もうちょっとで、コツが掴めそうな気がするの」


 スキルを取得できたら安心できそうだね。かなり順調なんじゃないかな。


 「この調子で魔力操作の練習頑張ろう!」


 「あ、当たり前じゃない」


 マヒト君はどういうダンジョンにするのかな。


 「タカシさん、自分は階層状態を『沼地5000P』にして、泥沼の中に『クレイゴーレム』を潜ませようと思ってます」


 「なかなか面白そうだね」


 「岩も多めに設置して隠れられる場所を確保します。できれば『ロックタートル350P』が召喚出来るようになればなって思ってますが、そこは運次第ですね」


 うん。よく考えられてるんじゃないかな。


 「沼地なら稲妻(サンダーボルト)で感電も狙えるし、初期のダンジョンとして見たらかなり良さそうだね」


 話し合いながらダンジョンの構想を練っていけるのは心強いよね。


 なるべくばれないように野性動物でレベルを上げて余裕をもって特殊部隊と戦ってもらいたいな。


 個人的には『静岡ダンジョン』プレゼンツ。

 『ドキッ!ローパーだらけの本格派触手エロファンタジー』を盗撮してみたい。


 リナちゃんなら新種のローパーを発見できるはず。

 溢れんばかりのローパー愛を見せてほしい。


 えぇ切実に。

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