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第12章 11話

「マスター、『静岡ダンジョン』のリナからでカモメのジョナサンを倒したのかと連絡が入ってるっす。ちなみに、『大阪ダンジョン』が解放されたこともリリア経由で連絡が入ってるみたいっす」


 『熊本ダンジョン』は『大阪ダンジョン』と会談できるから解放情報もすぐに伝わったのだろう。


「まぁ、ポイントクリア以外は隠すことでもないからね。リナちゃんには倒したと伝えておいて。出来ればみんなにも連絡をお願いしたいともね」


「了解っす! モンスタードールズは『大阪ダンジョン』へ暫くの間レベルアップしに行くとのことっす」


「リリアさん達もレベル上げに行くだろうね。他のみんなも行きたいだろうけど、まだポイントの壁をクリア出来ていないからね。次に外出ポイントが貯まりそうなのはリナちゃん、ミサキさん、コウジさんの順かな」


「そうっすね。あっ、みんな戻ってくるっすよ。自分はウナ次郎に連絡しとくっすからマスターはみんなにさっきの話をしといてもらいたいっす。話が終わったら準備して早速第一世界へ行くっすよ」


「えっ、そんなすぐに行くの? ちなみにだけど、第一世界に行っている間ってこの第三世界というか『千葉ダンジョン』はどうなっちゃうの?」


「向こうに行っている間は時間が止まっているので問題ないっす。出発した時間に戻って来れるっすよ」


「な、なるほど便利というかよく出来ているね。それなら他のダンジョンマスターにもバレずに行き来できそうだ」


「そういうことっす。じゃあよろしく頼むっす」




 しばらくするとティア先生達が戻ってきたんだけど、さすがに一度温泉に入って汗を流したいとのことだったので話はそれからということになった。


 以前にも僕以外のみんなが温泉に入ってる時があったような気がする……。あの時も確かヨルムンガンドちゃんになりたいと心から願った記憶があるなぁ。僕に透視スキルや気配遮断スキルを習得する時は来るのだろうか。みんなレベルが上がったこともあり透明になるだけだとあっさり見破られそうだよね。ということで、ここらで全員のステータスをお伝えしようと思う。


タカシ(ダンジョンマスター)

レベル72

体力780

魔力1640

攻撃力365

守備力370

素早さ367

魔法:水、土、光、闇属性初級、火、風、氷属性中級、雷属性上級、特異属性

スキル:魔力操作レベルMAX、痛み耐性レベル1、透明化レベル1、エレメントレベル1


ティア(水竜)

レベル38

体力700

魔力660

攻撃力410

守備力670

素早さ380

魔法:全属性初級、氷属性中級

スキル:魔力操作レベル2、火事場の馬鹿力レベル1


レヴィ(水竜)

レベル38

体力660

魔力430

攻撃力370

守備力630

素早さ680

魔法:全属性初級、氷属性中級

スキル:魔力操作レベル2


レイコ(元ダンジョンマスター)

レベル33

体力370

魔力380

攻撃力163

守備力168

素早さ165

魔法:全属性初級

スキル:魔力操作レベル2


ヨルムンガンド(大海蛇)

レベル35

体力540

魔力270

攻撃力570

守備力560

素早さ600

魔法:全属性初級

スキル:魔力操作レベル1


ウンディーネ(精霊)

レベル18

体力165

魔力520

攻撃力105

守備力165

素早さ270

魔法:水属性初級

スキル:水操作


 みんなが後ろ向きになりながら僕の話を気持ち良さげに聞いている。レヴィは目を細めていてまるで寝てしまっているようだ。


「その魔法は是非覚えたいですね。やっぱり魔力操作をもっと頑張らなくちゃですね」


 レイコさんはこのドライヤー魔法を何とかして覚えたいようだ。みんな髪の毛が長いもんね。髪のないウンディーネもとても気持ちよさそうに温風に体を任せている。


「それでピースケ様がピーナツ王子で魔王を救う旅にみんなで出発してぶっ倒して戻ってくるということでよろしかったかしら」


 ティア先生がざっくりとまとめてくれた。いや、まぁそうだけどさ。もっと疑うとかないのだろうか。


「第一世界に行っている間はこちらの世界の時間は止まっているのですよね。なら初めて全員でお出掛かけできますね」


 レヴィも旅行気分でとても楽しそうだ。もっと自分がパラレルワールドの世界の住人だとか本当の自分や家族はとか、いっぱい考えることがありそうなんだけど……。


「タカシさん、ワインボトル先輩は第一世界に戻っているのでしょうか……会ってお礼が言いたいです。今とっても幸せだって」


「それは向こうに行ってみないとわからないらしいんだ。第二世界でポイントを稼いでいれば戻ってるはずなのだけど」


 元々この世界に絶望していたというのもあるのだろうけど、自分のことよりワインボトル先輩を気に掛ける優しさがレイコさんらしい。


 何というか、みんなの家だったり家族の位置づけが『千葉ダンジョン』になっているように感じられるのがとてもうれしい。いろいろと相談をしなきゃと思っていた自分が恥ずかしくなる。


「じゃあ、準備が終わったらみんなで第一世界へ行こうか!」

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