第1章 13話
1階層は狭い通路→『菜の花』と『てんとう虫』のいる土の部屋→狭い通路→『水の神殿(小)』と『半魚人』×10召喚した。
半魚人は、神殿まわりの水の回廊を楽しげに泳ぎ回っている。陸でも二足歩行で普通に歩きまわれるが、やはり彼らが得意とするのは水中。
チームプレーで、水中に引きずりこみ、そこからは泥沼の戦いを見せる。これといった必殺技がないため致し方あるまい。頑張って溺れさせたりしてね。
1階層は普通に歩いても1時間は掛かる。前後気にしながら進むとなると倍の2時間は必要だろう。この階層では時間をかせぐことが中心のため、強そうな侵入者相手には無理しなくていいよと伝えている。
とはいえ、本人たちはやる気があるようで頑張ると意思表示してくれている。ありがたい。
半魚人(水棲系)
レベル1
体力10
魔力8
攻撃力6
守備力4
素早さ6
そして『階層追加1万P』
階段で下層に進むと、2階層目。階層状態は『沼地5000P』を設定している。
一面沼地で約5000㎡の広さ。所々にヤシの木のような植物と大きめの岩がある。沼は足首から深いところで膝下まで埋まる。足とかめっちゃ汚れて気分が滅入ること間違いなしだね。
そして2階層のモンスターは『ジャイアントクラブ300P』×30と『ロックタートル350P』×10。広さのわりに数が少ないが、コウモリさん待ちで徐々に増える予定です。
ちなみに彼らは、ピースケ情報で『沼地』を設定したことで召喚可能になったモンスターたちです。
『ジャイアントクラブ』は大きさ約1メートル。巨大なハサミを持ち、足ぐらいならあっさり切断可能。沼地の泥の中やヤシの木の上から狙いを定めている。
『ロックタートル』は基本的に動かないでじっとしている。岩に擬態していて、近寄ってきた侵入者や岩の上で休もうとする侵入者を噛みつき攻撃する。その力、1トン。巨大ワニとほぼ同等の噛みつき力は決まれば致命傷になること間違いないだろう。
神出鬼没の『ジャイアントクラブ』と一撃必殺の『ロックタートル』なかなか面白い組み合わせだと思う。
一面沼地でドロドロになり、休もうと岩に近づくと襲われる。普通に歩いてても泥の中から襲われる。下ばかり注意を向けているとヤシの木の上から襲われる。なかなかに心休まらないフロアになりました。
ジャイアントクラブ(水棲系)
レベル1
体力80
魔力0
攻撃力40
守備力50
素早さ20
ロックタートル(水棲系)
レベル1
体力120
魔力10
攻撃力60
守備力80
素早さ6
あれ、なんだろ。なんか、ダンジョンっぽくなってきてる気がする。
そしてさらに『階層追加1万P』
3階層目である。今のところこの層が最終層となり、みんなの生活部屋に繋がっている。
ここの階層状態は『草原5000P』を設定している。
様々な草花の匂いと小川を流れる水。草原は丘がいくつもあり平原ではない。そして3階層のモンスターは『シルバーウルフ250P』×40と『グラスバイパー350P』×10。
『シルバーウルフ』は3~5匹でチームを組み、囲ってから死角をつき攻撃をする頭脳派。嗅覚に優れ高確率で先制攻撃をとることができる。
『グラスバイパー』は毒をもっている巨大蛇。巨体にもかかわらず意外にスピードがある。この階層の特徴としては、2階層で水に濡れ泥まみれで体が重い侵入者に対してスピードで振り回していく。
シルバーウルフ(ほ乳類系)
レベル1
体力40
魔力0
攻撃力40
守備力20
素早さ60
グラスバイパー(爬虫類系)
レベル1
体力100
魔力40
攻撃力40
守備力60
素早さ30
そして、ボス部屋として『水の神殿(中)1500P』水属性が2倍強化に、魔力回復10%アップ。
ティア、レヴィ、そして『賢者の杖』でさらに能力がアップする僕が控える。
えっ?ボスは1人じゃないのかって。最後までたどり着いた猛者なら、一気に畳み掛けますとも。




