メリーゴーラウンドへ行く→
「と、とりあえず、ここなら!」
あなたが飛び込んだ先は、メリーゴーラウンド、でした。
ぶっ倒れた状態で、あなたは、思い出します。
『ウワサ6 廻るメリーゴーラウンド
メリーゴーラウンドが勝手に
廻っていることがあるらしいよ。
誰も乗っていないのに。
明かりが灯っているのは
とても綺麗らしいんだけど、ね』
裏野ドリームランドの七不思議の中でも、なんとなく、緩そうなその怪異。
要は、光って綺麗なだけ……。
……だよ、ね?
あなたは、呼吸を整えると、メリーゴーラウンドに近づいていきます。
そして、その途中で、看板を見つけたのでした。
『にじの色の中で、無いものは、ど~れだ?』
裏野ラビットのニッケルさんの看板が、おどけたポーズでそんな台詞を書かれています。
辺りを見渡すと、メリーゴーラウンドの馬には、多くの色が付けられています。
その色は、赤橙黄緑青藍紫の七色を、超えていました。
「……いや、待てよ」
あなたは、考えます。
虹の色は、実は、世界で違います。
5色で表される国もあれば、20色を超える国もあります。
もちろん、それら全てを覚えているわけではありませんが。
多分、絶対無い色というのは、分かります。
「……白か、黒。
……どちらがより無いか、と言われたら……多分、黒、だよ、なあ……」
あなたはそう呟くと。
黒い馬のメリーゴーラウンドに、跨るのでした。
静かに、鳴り出す軽快な音。
メリーゴーラウンドが、廻り出したのでした。
そのスピードは、次第に速度を増し。
「……!?」
ぎゅんぎゅん、と、どこまでも加速していくメリーゴーラウンド。
もはや、その時速は300kmを超えていました。
なぜか両手、両足がベタリとメリーゴーラウンドに付いているせいで、動くことすら出来ません。
(い、息が出来ない……!?)
首が、逆側に、のけぞるように跳ね上げられます。
胴体が、べこんと、風圧でへこみます。
「がばばあばばばばばばばb」
視界が、赤くにじみます。
両目から、出血を始めたのです。
更に腹部からは、遠心力に負けた腸が、ばちん、とはじけて、ずるずるずるずる!と投げ出されていきます。
『にじの色の中で、無いものは、ど~れだ?』
二次の色。
それは、256色。
つまり、そんなものは無いので。
正解は、どこにも座らない。
そうすれば、例えメリーゴーラウンドは廻りだしたとしても、あなたは投げ出される形でその状態から逃れることが、出来たでしょう。
ふふふ。
……まあ、座らないと、メリーゴーラウンドは、動き出さないのですが。
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