第二話:転生にチート能力って付き物じゃないの?
・・・・・・あっ、特にないです。
「では、竜司さん・・・いえ少し言いにくいですね。ではリュージさん」
「さん付けやめてくれ。呼び捨てでいいよ」
「そうですか?ではリュージ。これからあなたには、魔法世界に行ってもらいますが、とりあえず予習をしておきましょうか」
「これから行く世界は・・・・・・まぁいくつもある世界のうちの一つですね。私たちの間で特に呼び名はありません。強いていうなら52万346番、といったところでしょうか?」
52万って・・・よく覚えられるな
「この世界には、名前の通り魔法が存在します。だから、ある日突然『オレ・・・魔法使いになる!』と言い出しても、精神科に連れていかれたりしませんよ」
なんの心配をしているんだこの娘は・・・
「私たち神族は、色々な世界を見守りながら、時々手を貸したり、ちょっかいかけたり、小突いたりしています」
ろくなことしてねぇ気がする・・・
「本来、世界の修正は私たち神族の仕事なんですが・・・・・・。どうも今回のものは勝手が違うらしく、私たちは手を出せないんです」
「そんで、俺に白羽の矢が突き刺さった。と?」
「突き刺さったはやめましょうよ!?すごく痛そうですっ!」
まぁ正直、説明が無理やりな気もするけど・・・・・・
「とりあえず。行けと」
「お願いしますm(_)m」
ぺこりと頭を下げる彼女の名前を、そういえば聞いてなかった気がする。
「あっ、そうでしたね!すいません。私はリリアといいます」
「そうかい。よろしくな、リリア」
「さて。では今から、神と閻魔に会ってもらいます」
「え?なんで?世界救うんじゃねぇの?」
「お偉いさんには挨拶しないといけませんし」
ふ~ん。そんなもんか
「つーか、リリアって女神かなんか?」
「いえ。私は・・・まぁ天使みたいなポジションです。基本お偉いさまの秘書的ポジションです」
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少し歩くと、なんか立派な門の目の前に到着した。
「この先にいるので、もう少し歩きますね」
まだあるのか。ならこのくだりいらなかったんじゃね?
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なんか二人のオッサンが、にらみ合いながらマジな顔でジェ○ガしてた。
すげ~。あれってあんなことになるんだ。さすが神と閻魔。
え?なんで神と閻魔だってわかったかって?
・・・だって二人が着ているTシャツに書いてあるんだもん。でかでかと『神』『閻魔』って。
「神様、閻魔様。お連れしました」
「「っ!?(ビクッ)」」
グシャァァァァァァ
「「ノォォォォォォォォ!!!???」」
今まで絶妙なバランスが保たれていた木のブロックたちは、無惨にも崩れ落ちた。
それから10分間。オッサンたちが立ち直るまで待つことになった。
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「私が神だ。さっきは見苦しい姿を見せてしまったな。すまなかった」
「閻魔だ。同じく謝罪しよう。すまなかったな」
なんかこの世のトップっぽい人?たちに頭を下げられてしまった。
「リリアから説明は受けたかな?ではさっそくだが。君には52万346番に行ってもらいたい」
「だが神よ。あそこにこの少年をいきなり向かわせるのは、いささか無謀すぎやしないか?」
「ふむ、そうだな・・・」
おっ?能力くれるのか?やべぇよチート能力マジテンプレwww
「まぁ、なんとかなんじゃね?」
え・・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
「いやいやなんないでしょ!なんでそんな軽いんすか!?俺スペック一般人だよ!?」
「いや、大丈夫だよ。君なら」
「どっから出てくんだその自信は!?閻魔様もなんかいってくれよ!」
「・・・・・・まぁ大丈夫かな?」
「お前もそっち側かよチクショウ!」
とそこへ。錯乱しかけた俺の変わりに、リリアが意見してくれた。
「あの~。やはり身体能力だけでも上げておくべきではないですか?もし彼がいきなりやられては、本末転倒ですし・・・」
できればチート無双とかやりたかったけど、このさいだ。もうなんでもいいや
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「では。身体能力の向上と、魔力の使い方の基礎習得がすんだところで、さっそく行って欲しいのだが・・・・・・。心の準備はいいかな?」
「まぁ概ね」
「では、君の従者としてリリアを同伴させよう」
「わかりました。よろしくお願いしますね、リュージ」
「ああ。よろしく!」
イエェェェイ!美少女パートナーGETだぜ!
「ところで、どうやって異世界に行くんだ?穴に落ちるタイプだったら教えてくれよ。急にはビビるぜ?」
「そんなことしませんよ。大丈夫です、落ちたりしませんから!」
「そうか、それは安心だな。ところで1つ尋ねたいんだが、なんで閻魔様はそんな物騒な大きなハンマーを振りかぶってるんですか?」
「死後の運命を決めるのは、閻魔様の役目ですので♪」
さぁ閻魔選手。大きく振りかぶって・・・・・・降ろした!
折坂選手、驚きで動けない・・・いや違う!なにかの術で縛られているようだ!
ブシャァァァァァァ!!!
・・・とても痛かったのを、憶えている
なんか文章がどんどん拙くなっていく気がする・・・・・・。