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終わりで始まりの戦国女子奈々  作者: まさおさま
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戦国女子奈々と正しい男の初遭遇

2023年3月26日から27日に、日付が、変わる時。


全ての決着が、つくと同時に、始まりの時。


正しい男は、満足して、タイトルを入力した。


『終わりで始まりの戦国女子奈々』




彼女と、最初に出逢ったのは、一ヶ月が、過ぎた頃。


この世界の伊勢志摩に、未所属で存在していた。


個別チャットで、スタンプなどを送ってみた。


返信が、あった。


向こうは、コチラを、存じ上げていた。


「勲功ランキング一位の方ですから有名ですよ」


そう言われても、有名である実感は、無かった。


ランキングを、知らない方達が、大勢いたから。


ランキングに注目してる方達の間では、有名。


そんなところかなと、納得する。


彼女のランキング位置は、中程と言ったところ。


総合力の戦力も、大名家の中でそれぐらい。


それなりにログインして頑張っている。


当時、当主だったので、一門に誘おうと考えた。


その前に、行くあてが、あるのか聞いてみた。


もう、どこに行くか決まっているそうな。


その日の夕方に入る約束をしているとの事。


浅井家で、最大の一門に内定していた。


しばらく前に一門を去った者達も、そこにいた。


もちろん、そんな事は、彼女に、全く関係ない。


知る必要もない事なので言う必要もない。


たわいない会話を交わした。


どこに行っても、お互いこの世界を楽しもう。


同じ大名家なのだから助け合える事もあるはず。


そんな事を語り合ったのが、始まりの出逢い。




それから一ヶ月後、再び、去っていく者が、いた。


去るもの追わず、が、基本信条。


前回は、話しを大言壮語たいげんそうごと、受け取られたから? 


今回は、無茶で無謀な行為と、受け取られたから?


伊勢志摩の領地を三好に、塗りつぶされた事。


それもあるかもしれなかった。


心の空虚さを、埋めるため、とある所に向かった。


金ヶ崎城は、百花繚乱という一門の支配下。 


そこに、全個人総合力ランキング一位が、いるはず。




領土に旗を立て制圧するのが、この世界の基本。


そうするのが、一番、勲功ポイントをあげられる。


レアやノーマルの武将も入れてある部隊。


功名というスキルを持った武将のてんこ盛り。


大将は、上杉謙信の勲功獲得特化部隊。


部隊戦力は、ノーマルを入れると低くなる。


基本的にその部隊で、制圧をおこなっていた。


その部隊を目前の領土に向けて発進させたその時。


その向こうの領土に、いっちょんぱの里、突然出現。


その里から、コチラの里に四部隊が、せまり始めた。


この世界における最強とされる四部隊。


それぞれが、コチラの部隊の約四倍以上の戦力。


さらに、別の場所に、ジャスミンの里も、出現。


上杉軍の特徴である、数の優位性による必勝方式。


里を陥落かんらくさせようと、最強部隊が、攻撃を始める。


領土は、無事、制圧できて、部隊も里に戻ってきた。


里の耐久度は、最強部隊達の攻撃で、減る一方。


ゼロになれば、陥落し再興の文字が、画面に浮かぶ。


それを、待った。


今、制圧したばかりの領土を確認する。


陥落すれば、保有領土のいくつかが、空白地になる。


その領土は、陥落しても、保有領土のままだった。


そこは、総合力ランキング一位の里に隣接する土地。


自領移転令のアイテムで、里をそこに移動させる。


三角形をした領土の辺の真ん中あたりに里を移転。


そこから隣接地の真ん中に向かって、制圧部隊発進。


上杉謙信の部隊が、ゆっくり守備隊に向かっていく。


いっちょんぱの里に、一度は、戻った最強四部隊。


それが、ノコノコと、防衛か里攻撃に向かってきた。


だが、遅い。


発進して交戦が、始まるまで約三十秒。


始まれば、約三十秒で制圧完了。


里のある領土が、制圧されると、里は、飛ばされる。


残された最強四部隊は、ゆっくり壊滅するだけ。


さて、コチラの他の三部隊は、やる事が、あった。


ジャスミン四部隊が、コチラの里に向かってくる。


それを迎撃する役目。


一部隊づつ、倒していけば良かった。


そうしていると総合力一位の里が、近くに戻ってきた。


壊滅した部隊には、帰還令のアイテムを使ったみたい。


しかし、もう何もできない。


すでに領土への攻撃は、していないから。


領土への制圧は、完了済み。


手を出せずに黙ってみているだけ。


里の耐久度は、半分ほど減ったが、迎撃完了。


部隊を里に帰還させて、しばらく、様子をみる。


そのうち、どこかに行ってしまった。


これから、ニャルやニャル子と共に長く遊べるかな?


そんな事を考えていたが、そうは、いかなくなった。


いや、そうしても良かったのだが。




浅井家の城や領土が、武田の一門に奪い取られた。


最下位から始まり中ほどの位置になっていた浅井家。


それは、二代目筆頭家老になった時、頑張ったから。


城や領土を失い浅井家は、再び、最下位に転落した。


このシーズンも、約三分のニが、過ぎた時に最下位。


このままだと、浅井家が、消え去る事もあり得る状態。


それが、宿命なら、ただ受け入れるだけ。


どうでもいい、というより、どうしようもない。


やる気の問題、つまり、モチベーション。


浅井家の中には、暗雲が、立ち込めていた。


ログインメンバーが、ますます減る。


減ればさらにログインメンバーが、減っていく。


残っている一門の仲間達も、ログイン率が、減少気味。


あとは、自分のために? 


それに何の意味が、あるのか分からない。


この世界にいる目的は、楽しむ事。


正しい男として、誰かと共に楽しむ事。


単独で、今シーズンを乗り切るのも、いとおかし。


さて、どうしたものか。


浅井家滅亡を見届ける?


さやかお嬢様と?


それも、面白いかもしれない。


楽しいかもしれない。


たぶん、たいして面白くも楽しくもないかな?


時の流れに、流され滅びゆく浅井家。


滅びの美学が、あるなら見届けるだけ。


単独で、領土をどこまで制圧出来るか挑戦するだけ。




浅井家は、滅びゆくはずだった。


誰もいないのなら、どうしようもない。


だがしかし、大名チャットで呼びかける少女が、いた。


最下位になった浅井家、このままで良いのか、と。


浅井家最大一門の新参者にすぎない戦国女子。


ヨシマサ殿が、その声に応えたが、消え去る声。




色々と想像は、つく。


大名チャットの前に一門チャットで呼びかけたはず。


だが、戦国玄武一門チャットで、思わしくなかった。


あきらめムードか無反応。


だから、大名チャットへ。


そんなところだろう。


ライ当主は、前任の野良猫ニコルと違う。


あまり、何も考えていない。


さらに他のサーバーでもやっててそちらが、メイン。


そんな事を全体チャットで、のたまう愚か者。


一門メンバーが、どう思うのか、考えていない。


彼らの事も、この世界の事も、何も考えていない。


この浅井家の窮状をどうにかする事など埒外らちがい


考える事が、面倒な普通の人間という生物。


考える事は、楽しいが、疲れる作業。


人間にとって苦しく辛い作業が、考える事。


頭の良し悪しは、無関係。


そもそも、頭に良し悪しは、無い。


頭に性能の差は、無いと、言える。


有るのは、使うか使わないかの違いだけ。


手や足などの筋肉と同じ。


使えば使うほど、きたえられる。


灰色の脳細胞に限界は、無い。




正しい男は、少女に個チャをした。


お久しぶりの挨拶と、勇気を誉めた。


そして、彼女の願いを聞いた。


埋めようも無いはずの空虚が、消えていった。


彼女の願いを叶えるために何をすべきか?


灰色の脳細胞が、活動を開始し始める。


当主として、一門の告知を変更した。


『西の武田を追い払います』


それは、仲間に対するメッセージ。


そして、自分自身に対しての決意表明。


東の上杉から、西の武田に標的は、変更された。


あとは、始めるだけ。


奈々の願いを叶えるために、男は、動き出した。




続く











この世界


信長の野望 覇道 S042

ファーストシーズン 乱世の始まり








よつばの秘密基地で、らびさんの指が、触れる。


新しい世界が、創造された。


投稿が、完了したのだ。




ゆずきバーテンダーが、気づく!


「あ!いつもやってるゲームが舞台の物語ができてる!!!!!」


コメントアリガタキ!

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