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6:SAN値直葬

乾燥肌で音ゲーが捗る罠




 暗転する視界。灯りが戻れば、そこは最初に訪れた寂れた教会の様な場所だった。グーパンを喰らって意識がぶっ飛ぶ前と何一つ変わってない。


 最初と違うのは、目の前に脚を組んだ教官パイセンが不機嫌そうに台座に腰掛けていて、青鹿自身も椅子に座らされた上で手足を縛り付けられている事だろうか。


 

「よくまぁあんな滅茶苦茶な手を思い付くね」


「擦り傷以上は付きましたか?」



 目を覚ました青鹿に対して教官パイセンはこれまた不機嫌そうに声をかけるが、それを無視して青鹿も負けじと煽り返す。

 残念ながらしっかりとダメージを与えた瞬間は見られなかったが、この反応から察するに確実に想定以上のダメージを与えられた事は想像に難くない。


 教官パイセンは無言でキツく拳を握りしめて腕をプルプル振るわせたが、何とか耐えて脱力した。


「君は今まで相手した中で1番疲れるよ。ああ、そうとも。一撃以上喰らったさ。見事にしてやられたよ。こんな事なら変に手加減せず全力で叩き潰せばよかった」


 ブツブツと恨みがましく教官パイセンは呟くが、その反応こそPvPした相手の反応の中で青鹿が非常に好むモノ。

 なかなかいい性格はしているこの男は卒業写真では決して出来なかったニッコリ御満悦の笑顔でイライラしてる教官パイセンを見つめる。


 それに対して教官パイセンはギリっと歯軋りをして怒りを抑える様に深呼吸する。


「…………わかった、見縊っていたのは詫びよう。その上で一つ聞きたい。魔法を発動する前、どうやって火を起こしたんだい?」


「教えて欲しければこの拘束を解いていただけます?」


 これじゃまるで危険生物か危険人物の扱いだ、と青鹿がボヤけばパイセンはげんなりした様な顔付きになる。なるが、非常に不本意という意思を隠そうともしない態度で青鹿を縛る縄を切った。


「で?」


 段々対応が雑になってきている気がするが心当たりが沢山あるので気にしない。

 ここで『それが人に物を教わる態度ですか?』なんて言った日には巨大なブーメランが自分の頭に突き刺さるからだ。

 これ以上無駄に怒らせる理由も無し、青鹿は不満気な教官パイセンの態度を華麗にスルーするが、ポケットをゴソゴソ漁ると態度が一変する。


「あの、ポケットに入れたものが無くなってるんですが」


「あの世界で手に入れた物はこっちに持ち込めないよ。窃盗できなくて残念だったね!」


 へんッと吐き捨てる様に吼える教官パイセン。折角せっせとパクッた火炎瓶や石板は全部ボッシュートされたらしい。まあそんな都合の良いことがオヴェリシリーズではあるまいと思っていたが、その通りだった。

 ただ、あの犬頭クリーチャーから引っこ抜いた黒い結晶片だけは残っていた。

 バグか仕様かは知らないがあるに越した事はないので青鹿は何も言わないしパイセンにも迂闊に見せない。


「だったら無理っす。なんか細長いモン有りません?」


 煽り合いには応えずいけしゃあしゃあと宣う青鹿。教官パイセンは更に不満気な顔をしつつ、ポケットから空の試験管を引き抜き渡した。


「どうも。まあアレは俺らの間だとサッカーフックって呼ばれてる技でして」


 そう言うと青鹿は軽く膝を折り曲げ、ズボンの中に試験管を押し込んだ。

 ズボンの中、腿の下をスルスルと通過する試験管。その脚をスナップを効かせる様に振ると、ズボンの中を滑り落ちた試験管が裾から勢い良く飛び出した。


「これで火炎瓶をパイセンの足元に投げた訳です」

 

 そんな技を激しい戦闘中にするのは無理難題に思えるが、それを可能にするのがHCPだ。この技の考案者で有り幾度と無くPvPでこの技を使った青鹿からすれば狙った位置に最高速で投げる事など雑作も無い。


 教官パイセンがシールドバッシュをする時、実は逃げようと思えば逃げられた。

 だが、半身になって片脚の視線の切り、その間に火炎瓶を仕込む事を青鹿は優先したのだ。

 

 あの時狙い通りに動けていたのは教官パイセンでは無く、青鹿の方であった。


「あの盾はかなり厄介でしたけど、全面がガードできていませんでしたし、その一方で教官パイセンの視界を大きく阻害してました。やるならどっちか一方に偏らせた方が良いっすよ」


 盾持ちがやらかしがちな『案外脚元お留守問題』。そこを奇襲して視線誘導からの魔法発動。割と鉄板のパターンに教官パイセンはキッチリ引っかかったのだ。


「………………わかった。試合には勝ったが、勝負に負けた事は素直に認めよう」


 種明かしをされてしまえば、警戒だけすれば対応が極端に困難な技でも無い。事実、青鹿とバチバチに殴り合う連中はこの程度の技しっかり反応してくる。

 故に、教官パイセンはガクリと項垂れて重苦しく溜息を吐き出した。



「さあ、これで試験は終わりだ。いよいよ君には正式な祓魔師(エクソシスト)になる手続きをしてもらおう」


 そんな重苦しさを打ち消す様に、パンパンと徐に叩かれた手。それと同時に14の紋章が縦2列で眼前に出現する。


「それは試験結果を考慮しての適性を示している。1番適性がある物が君に1番向いていると考えてくれたまえ。無論、それ以外を選んでも止めはしないがね」


 パチンと続けてフィンガースナップ。すると14の紋章の中でも明度が若干変化した。


「光の強いものほど適性が高いと考えてくれて構わないよ」


 青鹿が紋章の一覧を見ると、正義・知恵・勇気・節制・信仰・希望・愛情など明るいイメージの紋章はほぼ黒に近い色で表示されており、次点で怠惰、暴食が若干明るめ。

 傲慢・憤怒・強欲の3つに関しては誰がどう見ても光っていると判断できるほどハッキリと表示されていた。その3つの中でも憤怒は更に少々明度が高かった。

 

 ただ、それさえ霞む程、スタジアムの大型電球の様にビカビカと『嫉妬』の紋章が輝いていた。


 その紋章に試しに触れると、2匹の蛇が尾を同時に喰らいあっている様子が目立つ紋章がズームアップして詳しい説明が表示された。


【教理属性:嫉妬(インヴィディア)(悪)】

『人の理は妬み嫉みにあると悟った者の属性。

 其れは難解かつ複雑怪奇で有りながら人に巣食う陰でもあり導きでもある。

 故に悪の性向を持つが単純な悪でも無し。

 真価は受け入れし者に委ねられ、在り方を自在に変えるだろう』


 

「………これは?」


「教理属性。祓魔師(エクソシスト)としての主義だね。これが無いと君の心は悪魔に喰われてしまうんだよ。君はその教理を常に胸に抱いて戦い、その力を伸ばして行くことになる」


 オヴェリシリーズには全くなかった新要素に面食らってしまう青鹿。

 他の紋章も見てみたが、どいつもこいつもオヴェリシリーズのフレーバーテキスト恒例のフワッとした事しか書いてない。


「ちなみに教官パイセンの教理は?」


「……秘密」


 再び台座に腰掛け何処か艶かしく脚を組み替えると囁く様に応えるパイセン。

 相変わらず性別は見えてこないがオヴェリシリーズのNPCらしからぬ人間味と独特の色気があり少し不思議な気分になる。


 それにしても、見れば見るほど脇役的な紋章だ。

 正義や強欲、希望に憤怒、古今東西のアニメにゲーム、ラノベに漫画、主役強キャラポジを担当しそうな属性に対して『嫉妬』の溢れ出るThe脇役感。


 何も持たぬ虚無の者がその先に目覚めたのが『嫉妬』だなんてとんだ皮肉だと思いつつも、なんとなくその設定の奇妙な一致が青鹿は気に入った。


「おし、俺は『嫉妬(インヴィディア)』にします」


「フッ、変わり者らしい」


 教官パイセンはそれだけ言うと、今度は懐からカードを取り出した。

 それは合計22枚のカード、所謂タロットカードと呼ばれる物だ。

 教官パイセンは台座から降りると華麗なシャッフルを披露しつつ青鹿の前までやってくる。


「次は君の運命を決めようか。完全な運に思えるけど、実は私の君に対する評価で若干出やすい物と出にくい物が既に決まっている。まあ気にいらなければ好きなものを選び直しても咎めないけどね。あくまで御呪い、御守りの類さ。

 但し、君に関してはかなり大きく偏っている可能性が高い事を了承して欲しい。

 さて、上から何番目のカードにするんだい?」


 教理の次は占い。唐突な展開だが今は深く考える事をやめる。強引な展開はオヴェリシリーズでも良くある事だからだ。

 教官パイセンの言葉をメタ的に考えるなら、完全な運ゲーでは無いよ、と言いたいのだろう。おそらくそのプレイヤーに向いているカードがピックアップされていると考えることができる。

 更に言えば、青鹿の場合は色々とやらかしているのでカードの出る確率がかなりバラけているのだとルナヴィ側は親切に教えている訳だ。


 青鹿は特段タロットに詳しく無いが、ラノベ的な知識で『愚者』は割と主人公ポジな気がしている。

 それと『世界』か『太陽』がかなり強めで、『塔』が悪い意味のカードである事もぼんやりと知っている。『死神』に関してはシンプルに響きが強い。


 1番の当たり枠は恐らく愚者か世界だ。


「んじゃ1番上で」


 青鹿は迷い無く1番上のカードを選択。目のシンボルが描かれたカードを教官パイセンが裏返すと、教官パイセンは大きな笑い声をあげた。



「あはははははは!!よりによってこのカードなのか!悪魔と敵対する祓魔師がこのカードに選ばれたのかい!!?君って奴は本当にどこまでも――――あははははははははは!!!」


 

 芸術品と見紛う美麗なデザインのカードに描かれているのは山羊の様な角を生やした禍々しいクリーチャー。

 その下は黒字でしっかりと【The Devil】とカードの正体が刻まれていた。



「そこまで笑います?」


『だって君、このカードが出る確率なんて1番低いんだよ?それ程に厳しい運命なのさ。表の啓示は『裏切り』『嫉妬心』『憤怒』『憎悪』、後は『破天荒』『堕落』『誘惑』『嗜虐』『束縛』『破滅』――――――その運命は激烈にして凄惨にして波乱に満ち満ちている』


「最悪じゃないっすか」


 既に『虚無の紋章』を選択した事で序盤は縛りゲー状態みたいな物だ。そこから更に縛り要素を足すとなると流石の青鹿も身構えてしまう。


 しかし、そんな心配を見越した様に教官パイセンはニヤッと笑うとカードを裏返す。

 するとそこには目のシンボルはなく、黒い翼を生やし何かに手を伸ばす様に純白の天門向けて吼える血塗れの悪魔の姿が描かれていた。


『そう結論を急ぐ物じゃない。表の啓示があるならば、裏の啓示もまたあるのだよ。

 悪魔の裏は『再生』『解放』『新たな出会い』そして『覚醒』。

 狂悖暴戻の力を飼い慣らし、不遑枚挙の苦難を砕き、屍山血河を駆け抜ければ、何れ君も真理を拝覧できるだろうさ。虚無の者には最高の啓示とも言える』


 魅力的な言葉で誘うパイセン。

 対して頭の中のオヴェリ育ちは口を揃えて嘯いた。


『オヴェリでの良い話はほぼ100%詐欺だから気を付けろ』


 きっと裏の啓示が霞むほどに、表の啓示で課せられる苦難は厳しく苦しい物なのだろう。

 それでも教官パイセンの誘い文句に言いようもなく惹きつけられた。


 恐らくもっと強いカードがあるのに、更なる縛りを自ら選ぶのか?


 そう迷う青鹿の背後に回り込み、悪魔の様に甘い声で教官パイセンは囁いた。



「因みにだが、啓示された運命というのはその者の真理を指し示していてね、それを正面から受け入れた者は自分の内に抱く真理のより最奥へと近づく事が可能になるのだよ。さあ、君は何を選ぶ?」


 教官パイセンの手から滑り落ちたカードは床に散乱し、その全てが選べる様になる。しかし、最初に引いた悪魔のカードだけはアピールする様に光り輝いていた。

 

 真理……先程から教官パイセンが繰り返すこのワード。

 プロミス社のゲームに於いては、1つのシリーズ内で共通の重要な言葉、キーワードが登場し、それにまつわる要素はストーリー上重要な役割を果たす事が多い。


 運命、真理、繰り返される言葉。オヴェリ育ちならピンとくる。このフワッとした様な言い回しには何か重要な要素があると。

 暗に一発目に引いたカードを選ぶべしと製作は示しているのだと、例えそれが荊に満ちた苦難の道のりに導く狂気の選択だとしても。


 興奮と怖気で背筋が震える。手が震える。脳の冷静な部分は引き返せと喚いている

 だが、青鹿の手は悪魔のカードを手にしていた。


「これに、します」


『君は最高ダ』


 満面の笑みを浮かべてパチンッと鳴らされる指。すると選んだカード以外は一瞬にして消えて、悪魔のカードは黒霧となって消えていく、かと思いきや増幅して青鹿の身体に纏わりつく。


『教義を見出し、運命は指し示された。君は真の祓魔師(エクソシスト)たる資格を得たのだ。あとはそれを器として力を受け入れ給え』


 歌う様に教官パイセンが言葉を紡ぐと、視界は黒霧に飲み込まれた。

 そして、1番最初に視界が暗転した時の奇妙なモノローグの続きとなる物が始まった。




『――――――永く其れを眺めていた貴方は、いつしか其れ等を持たぬ自らを憎悪し、憤怒し、咎め、傷付け、狂気的な嫉妬に喰われた』



 暗闇に浮かぶは明るい情景。

 美しく、豊かで、暖かで、天国の様な幸せな景色。 

 そんな明るい光景には向かない物哀しい音楽が何処からか聞こえる。


 それに何処か既視感を覚えた青鹿は『まるでマッチ売りの少女みたいだ』などと一人で呑気に納得していた。


『貴方は嫉妬に魅入られ、溺れ、そしてその最奥に悪徳と高次の力を見出した。人の理を、真理の一端を、悪さえ塗り潰す狂気的な嫉妬の奥で悟り得た』


 その幸せな光景が青黒い渦に呑まれて消える。

 それは何者をも容赦なく引き摺り込む大渦であった。


『貴方の嫉妬(真理)は、何よりも悍しく狂気的で、矛盾した姿をしていた』


 その言葉と共に渦が崩壊し、溢れた水が腰元まで満たすと勢いよく引いていく。

 今まで物哀しい音を紡いでいた楽器達が歪み廃れた様に、音が急に荒ぶり不協和音を撒き散らす。本能的に不安を煽る様な、それでいて壮大な音。


 それが掻き消すように、渦のあった場所の奥から何かが這い出てくるような音が聞こえた。


 ズル、ズルズル…………何か、大きく、重く、それは何処か塩気と血に似通った生臭さを纏っていた。


 暗くて何も見えないが、『ナニカ』が居た。


「――――ゥ!?」


 その息吹を異様に近く感じた瞬間、其れは急に形を得て青鹿にも認識できるようになった。


 四腕八脚六翼、その身体はヌラヌラと鈍く光り、猫背の様に曲がった背は大きく膨らみ、大きな翼を緩やかにはためかせていた。

 その身体は大量の何かが絡まり形成されていて、ドクドクと青黒く脈打っている。

 

 その身体を形成するのは、膨大な量の多種多様な口だけの蛇。目も鼻も無い口だけののっぺらぼうの様な大量の蛇がドロドロと溶けながら絡まり合い、一つの巨体を形成していたのだ。

 現在進行形で溶けながらも絡み合う蛇により身体は朽ちる事無く、目を凝らせば不気味な蒸気が周囲を揺蕩っている事が分かる。


 何より悍ましいのは推定頭部。頭部の周りを獅子の立髪の様に大蛇が囲う一方で、肝心の顔はぽっかりと穴が空いていた。

 中に蛇が詰まっていて洞の様になっているのではなく、本当に空っぽで、覗き込めば吸い込まれそうな程に黒く、その闇の中に狂気に歪んだ笑みが浮かんでいた。

 人間の物では無い歯らしき物が嗤う様に並び此方を見ていた。

 

 

『貴方は見出した、もう1人の貴方を』

『貴方は認識した、胸に巣食う狂気を』

『貴方は辿り着いた、真理の入口に』



 あの犬型クリーチャーが可愛く見えるほど、其れは生物としては破綻していて、そうでありながら生物としての姿を無理矢理形成している様な傷ましさと狂気を携えていて。

 SAN値直葬級のラスボスみたいな、邪神みたいな化物が目の前にいた。


「これが俺の見出した物だって?」

『ヒヒひ¤½いヒ¤¦ヒ¤Àヒヒヒ¤èひÁàハ¤ヒêイヒ¿Í·Áヒヒッ、ハハÀº¡あは¹Ëあͤハハあò³いひÚアハ¤·¤Þハはハ¤»あハは¤Æは¤¯あは¤はì¤èはハはあ』


 思わず青鹿がツッコミを入れると、其れに応える様に邪神擬きは嗤った。耳を塞ぎたくなるほど調子外れで、心を蝕む様な嗤い声を響かせた。


「上出来じゃん」


 まあノリは良さそうだと引き攣った笑いで応える青鹿。

 気付けば青鹿の身体は金縛りにあった様に動かず、その青鹿に向けてゆらりと化け物は手を伸ばす。

 近くで見れば見るほど気味の悪い手。ドロドロと溶けてながら絡み合う口だけの蛇の群れが形作る手が怪しげな蒸気を上げながら胸の中心に触れた。


 いや、感触は無かった。生暖かい空気が撫でたような異様に柔らかな感覚だ。だが、次の瞬間にはズルリと化け物の姿が細長くなり心臓辺りに吸い込まれ、全てが心臓部に侵入するとドクンと身体が震え、心臓の部分から青黒い光が漏れた。



『そして真理を受け入れた貴方は、祓魔師(エクソシスト)の力に目覚めるのであった』


 ゲームによっては30秒以内で片付けられる要素を、意味あり気に、タップリと時間をかけて遂行し、漸くスタート地点の先端に立った。


 黒き視界はひび割れ砕け散り、世界に光が戻った。


『Always doubt your sanity』

『Don't believe what you see, Face the lunatic in you』

 『+ACs-ecEwb3LCbBcwko2FMEgwX3cfW58wkomLMGQwUTB+ACs-MFcwXzABYKqbVDBMMEQwfjBZ-』


【祓魔師として正式に覚醒しました】

【SIDEを獲得しました】

【SIDE Ability【嫉妬之憎悪(デュオインヴィディア)を習得しました】

【Parameterが解放されました】

【PERKが解放されました】

【Exorcist wisdomが解放されました】



「は?」


 繰り返される序盤の言葉、しかし最後の一文だけは異なっていた。其れは既存の言語の形を成していなかった。其れに加えて一気に恒例となる要素が解除される。

 だが其れらについて深く考えるよりも早く、視界はガラリと大きく切り変わった。


 

 

一旦此処でストップじゃい

評判次第でぼちぼち頑張ります


感想のほどよろしくお願いします(切実)

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