#:13 〜恋の病、発覚?〜
夏休みの宿題やらで更新とどまっててすみません。
実は、まだ終わってません;(もう授業始まってるのに…)
なので、この先も遅れるかもです。のんびりしすぎていた自分が馬鹿すぎて…><最低でも、始業式までは無理かと;;
―――目の前に広がる青。有限のない青。
この雄大で大らかな空にさえも、憎しみを覚える俺。
幸せそうなやつが、羨ましい…例え空でも。
だって、不公平だよ。俺なんかが、宏明さんに叶うわけが…って…だから俺は、別に神崎のことなんて…気にしてないし!
「……………あの」
そうだよ!別に、俺はあいつのことが好きじゃないんだから!勝手に、宏明さんとラブラブしてりゃいいんじゃん!あー、何悩んでたんだろ俺ー。
「………………………あの〜。」
ああ…でも、何故か俺のハートが傷ついている。ストレスかな。最近、色んなことが短期間にいっぺんにあったから………そういえば、今何時だろ?
俺は時間を見るため、近くの時計を見た。
6:30
ふー…まだ、いけるな。でも、朝ご飯は食べないと…って、シェフさんつくらねぇのかな?
「……ちょっと!!!いつまでシカトする気なの!?」
「はぁ?おめー誰だy…」
そう言って振り向く。その先にいた相手は…
寝起きのため、少し髪の毛がはねていた。目は、少し潤みながらも強気なオーラを放っていた。
「…………すいません、神崎様。」
「あんたねぇっ!お嬢様を無視するなんて、百年早いの!ましてやあたしをシカトなんて、千ね…」
「ストップ!ごめんって言ってるだろ?で、どうしたんだよ?」
「……おはよ。あと、昨日はありがとう。」
昨日はありがとう、という言葉に一瞬心がちくんと音を立てた。
「………守?どうしたの?」
「べ、別に。言っとくけど、別にお前のことが気になって昨日リビングで寝たわけじゃないからな!宏明さんのためだぞ!」
必死に説明するも、神崎は「別に誰もそんなこと言ってないし…」と少し顔を引きつらせて言った。
何やってるんだろうな、俺は。
「そーかよ…つか、そろそろ朝飯食って学校いかねぇと…」
「え?まだ六時半なのに?」
「………」
ホントに、かっこつかねぇな俺。
俺は、髪を右手でくしゃっとかいた。そしてリビングのドアを開けた。
「ちょっと!無視?てか、どこ行くの!?」
「………俺の部屋。」
「えっ?……分かった、後でね!」
質問の答えを聞かせずして出て行く俺に多少納得いっていない様子だったが、頷いてくれた。
俺が質問に答えられない理由は、動揺していたから。
ホントにこの頃、俺はどうしちゃったんだ!?
「お前馬鹿?んなことで俺んとこくんなよ」
「え?馬鹿?…つかっ、ひどくね?」
悩みに悩んだ俺は、話しやすい保健室の先生の、高ちゃんに聞いてもらうことにした。ストレスなのか、とか病気なのか、とか必死に豪語するが、その結果が「馬鹿」。なんで?
「そりゃ、恋の病だな。」
「キモっ!!高ちゃん、どうしちゃったの?」
「うるせー!つーかお前が言わせてんだろ!真面目に答えてやってんだから、真面目に答えろよ!あっ、もしかしてあれか?お前のことだから俺をからかおうとわざとあんな…」
「俺が………恋?」
「って、聞いちゃいねー。まぁとにかく、誰に恋したかなんてのはしんねぇけど…とりあえず頑張ればなんとか」
「いや!そんなはずねぇよ!俺は神崎のことなんて、全然…」
「人の話聞けって。つか、神崎さんなんだ?好きな人って。」
クス、と笑いながら言う高ちゃん。
まじで?
「そうなの?」
「いやいや、そうなの?って…自分のことだろ」
「……ありがとう、高ちゃん。」
「へ?ああ。まぁ、あれだよ。もし神崎さんがお前に靡かないようなら、押し倒して…」
「わー!分かりましたって!大丈夫だよ、俺はそんなことしないし。紳士的に攻めるよ…」
「わー男らしい。つか、認めるんだな。神崎さんが好き…って。」
「仕方ないだろっ」
そう一言言っただけなのに、俺の顔がどんどん熱くなっていってる。
あれ?俺って、こんなピュアボーイだったっけ?
………ああ、それもこの「恋の病」とやらのせいだよな、うん。
ベタな展開を作った自分に、吐き気がする。←