#:10 〜眠れない夜 守さいど。〜
今回は、短いですっ
「ああ…あいつらどうなったんだろう…」
神崎とお兄様を二人きりにさせる為に、俺はリビングにきていた。
そして、一人リビングにて、そんなことを考えていた。
「って、何でそんなこと俺が気にしなきゃなんねぇんだよ!俺には関係ない!」
誰もいないのに、必死に言った。
リビング内に、虚しい独り言が響いた。
「…ばかみてー、俺…」
髪をくしゃっとかくと、もう寝よう、もう寝ようと心の中で唱えた。
「…眠れねぇ」
寝ようとすればするほど、何故か神崎のことが気になって仕方がない。
俺は、寝る為の最終手段として羊を数えることにした。
「羊が一匹…羊が二匹〜…」
頑張って数えようとするが、67匹目で呆気なく諦めた。
そして、あることに気がつく。
「そういえば俺、羊数えて寝れたことなかったわ」
考え込む俺。
てゆうか、何で俺はこんなに神崎のことばかり考えてしまうのだろうか。
まるで…
「神崎の父親になった気分…」
俺はふぅ、とため息をついた。
でも、本当にその通りな気がしてきた。
神崎は今、お兄様と…
何話してるんだろう?とか、何してんだろう、とか…
…………
いやっ、後方はシャレになんねぇな!!
とにかく、男親風に…何もないことを願ってます。
でも、本当にもしなんかあったら、先越された気分…
…あー、もうアイツのこと考えるのはやめよう!どうせあいつらラブラブいちゃいちゃしてんだろ。
って、だからそれはダメなんだって!!
なんて、そんなことを考えていたらいつの間にか眠りについていた。