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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
五月から六月の終わりまで
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○○○年 五月 十九日

 今日はまた、戦士ギルドは大賑わい。理由はうさぎの大繁殖に、釣られて出て来た灰色狼の群れ、あいつら街道でも、お構いなしの大暴れ。


 連日被害報告が入って来る。さあ冒険者さんたち、兎も狼も両方狩って来るがいいわ。


 今年の冬は毛皮に困らなくて済みそうね。


 けれど雪国の白色毛皮の狼が、一番良い毛皮なのよね。


 血生臭い話は、ここで終わりにしましょうね、私たち受付は血の匂いと、汗臭い冒険者が苦手なの。

 いつだって華麗にお仕事、楽しいわ。

 数日後には兎のお肉が安くなりそうね、小さな生き物、小さな命。

 私はありがたく頂くわ、彼らの生きてきた証を、無駄になんてしない。


 けれどやっぱりかわいそう、野蛮な若い冒険者に追い回されて、でもね。


 灰色狼にはご用心、年に何人かは、こいつの牙にかかって冒険者が死んでいるの。


 こんなこと、言いたくはないけれど。

 灰色狼に殺される様じゃ、その先はどのみち──生き残れないわ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ヒロさん!この小説めっちゃツボです!面白いー!ゆる系のアニメ化して欲しい^_^
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