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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
五月から六月の終わりまで
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○○○年 五月 十六日

 今日は朝から調子が良い。

 お仕事は事務作業、資料の整理に物資の管理。裏方作業も受付の勤め、いつも健気に働いています。


 昼食前に同僚からのお呼び出し。

 これは不吉の予兆かも。


 ああ、なんてことなの。

 お局様つぼねさまが急用で帰るなんて。


 一人で事務作業……終わるわけないでしょ、そう思いながら奮闘していたら、同僚が手を貸してくれた。

 彼女は私よりも年下なのに、私よりも受付嬢としての長い経歴キャリアを持っているの。


 というか、このギルドでは彼女に頭の上がる事務員なんて、いやしないわ。


 だって彼女は出来る女なんだもの。

 性格だって、私みたいに擦れてないわ。

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