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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
七月から九月の終わりまで

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28/45

○○○年 八月 二十九日

お読み頂いた方ありがとうございます。


実はついさっき、別の物語が一応の結末を迎えました。

『剣の魔女と英雄志願』というタイトルです。このお話『ある受付嬢の非公開日誌』と世界観的には同じ世界のお話です。少しシリアスで文章も三人称書きですが、じっくり読んでもらえたらと思います。

 どうやら例の少年は最近、二人の銅階級冒険者と依頼を受けているらしい、何と二人とも女の子のパーティだ。

 私は受付に立っていなかったので分からないが、彼よりも少し歳が上の(十四歳より下ではギルドに登録することはできない)女であるらしい。


 私が受付に立っているときにやって来たのはあの雑魚冒険者の二人のガキ共だ、こいつらは三ヶ月ほど前に、二人がかりで牙猪に負けて死にそうだなどと喚いていたのだ。


 それに引き換えあの少年はどうだ、メネレアの話ではルゲールトに来た初日に人爪熊を、その後でゴブリン二体と牙猪を、立った一人で討伐したと言うじゃない。


 格が違いすぎる──このバカなガキ共の方が上なのは、……年齢だけだ。

 意図せず溜め息が漏れる。


「あ、あれ? なんかまずいこと言いました?」


 そうだった、今はこのガキ共がコボルド討伐に行くというので、数が少なくて比較的安全に狩れる場所を教えているところだった。


 このガキ共にこう聞いてみたい。

「ねえ、知ってる? 一昨日来た少年の活躍を、昨日なんて、銅階級の冒険者二人と組んで、ゴブリンの一団三十匹を討伐したらしいわよ」って。


 本当に凄い活躍よ、銅階級の仕事振りじゃないわよ。それにあの少年……十四歳よ? 嘘でしょ、嘘みたいよ。信じられない。


 あんな少年なら弟に欲しいわ。

 ああ、神様──なんで私には妹や弟がいないのですか……

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