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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
七月から九月の終わりまで

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○○○年 八月 七日

読んでくれた人ありがとう。


またまた少し真面目なお話。二人のザウは何物なのか? 多分このお話の中では語られません(笑)

英雄とは厳しい苦難の先に得られる称号なのだということですかね……


 私は気になったので少し調べてみることにした。グリアモル・ザウという人物については、ロシュケール領のブルムアープの街──亜人の軍勢に襲われた街だ──に住んでいることが分かった。


 金階級の彼だが、最近は目立った活動はしておらず、ブルムアープの街にずっと滞在したままになっているようだ。


 一方のウェシュナートも、ここ最近の記録が何もない。──戦士ギルドの依頼完了届けの記録がほとんどない──状態であることが分かってきた、彼らがいる現地に行かないと、細かなことは調べられないが、ウェシュナート・ザウの記録で面白いことが一つ分かった。


 彼が昔組んでいたパーティが異界化現象に巻き込まれ、そこでの戦い──強力な上級悪魔や、もしかすると魔王とかとの戦い──に勝利を収めたパーティ全員に徽章が与えられたのだ。


 どういうわけか、その後すぐに──それだけの結果を得られた彼らは、パーティを解散したらしく、それ以降の活動記録が見当たらない。


 徽章を授けられるほどの実力者たちの、謎の隠居いんきょ……彼らはまだ若く、三十代がほとんどのはずだ。──謎は深まるばかり。


 ……私が書類整理にかまけて、冒険者たちの動向を探っているのがメネレアにばれて、叱られてしまった、……くすん。


 けれど彼女に徽章持ちの冒険者と、一時期話題になった、ブルムアープを救った英雄の関係について説明すると、彼女も気になりだしたみたい。

 監査官の兄が帰って来たら、その冒険者たちのことを知らないか、確認してくれるという。


 あのイケメン兄は大陸各地を飛び回っているため、あまり家には帰って来ないのだという。妻の待つ自宅にすら、月に何度か帰って来るだけだとか。


 奥さんも大変なのね……知らんけど!

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