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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
七月から九月の終わりまで

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○○○年 七月 一日

 もう七月、早いわね。

 今日もいい天気……え? お見合いはどうなったかって?


 ちちぅぇ……お父さんは、顔を真っ赤にして怒っていたわ、それだけよ。

 お父さんは、剣はからっきし、できることと言えば、持っている金を使っての金融業。金勘定と、商売の先行きの見通しだけは目聡めざといの。


 戦士ギルドに行く前に、私はいつも軽い運動をしてから向かう、日課というやつね。

 身体をなまらせたくないの、弱い自分なんて考えられないわ。


「強くあれ」と祖父がよく言っていた。英雄と呼ばれていたが、用がなくなれば、あっと言う間に左遷させんよ、何が起きるか分からない。


 だから、ねえ。

 いつでも自分を守れるだけの強さを持ちなさい。祖父は稽古の終わりに、大抵こういうことをのたまうの、年だから? いいえ違うわ。


 良くないことはいつだって不意に訪れる、それに立ち向かうには、心も体も強くなければ立ち向かえない。それを祖父は他の人よりも、よく知っていたからよ。


 若者よ戦士として強く、人として謙虚であれ。


 これは大昔の英雄の言葉。


 (冒険者よ)あなたもそれを、学びなさい。

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