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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
五月から六月の終わりまで

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○○○年 六月 二十二日

 同僚が冒険者の男に口説かれている。

 戦士ギルドでは良くあることだ、まったく見境なく盛る淫獣共め、少しは場所を選びなさい。


 だがその同僚は、相手にしない。「ご用がお済みでしたら、どうぞお引き取りください」と容赦がない、私も人のことを言えた義理じゃないけれど。


 そんな同僚の前に立ったのは、あの二人組のガキ冒険者。

 まだ生きていたの、うっとぅ……しぶといわね。


 今度はコボルド(犬亜人)を相手に逃げ帰って来たらしい、五対二なんてずるいとか言っている。


 バカなの? あいつらだって死にたくはない。必死で抵抗するに決まっている。


 同僚は笑顔で「大きな怪我もなく良かったですね」と言うと、コボルドの生態などについて話して聞かせ、初めの内は相手の数を見極めてから挑みましょうと忠告をする。


 そのバカなガキ共に、知性が少しでもあるのなら──コボルド相手に逃げ帰るなんて、しないでしょう。


 厳しい同僚、優しい同僚。どちらもとても素敵です。

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