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三生の守り神  作者: LUCA
第1章 妖生
7/31

その四

今日は3部分連続投稿の予定です。

*2019/3/23 改稿

輝狐の表情は、いつか笑顔へと変わっていた。

「はい、それで大丈夫です。最後に狐の耳と尾が外れた姿を思い浮かべながら、『変化の術』と唱えてください。」

さっき姿見に移っていた姿を思い出して、そこから耳と尻尾を取り除いて...

「変化の術!」

術名を言葉にした途端、わたしの視界は真っ白な光に包まれた。そして光が治ると、いつの間にか耳としっぽの感覚が戻っていた。

「成功...かな?」

「おめでとうございます!」

満面の笑みで、輝狐が歩み寄ってきた。

「一回で成功するとは、流石ですね。これをどうぞ。」

手渡された手鏡には、腰まで伸びたライトブラウンの髪に、茶色い瞳のわたしの姿が映っていた。

「あれ?前の私になろうと思ってたのに。」

「私は今の髪の方が好きですよ?」

「そうですか?...じ、じゃあこのままにしてみます。」

慣れない褒め言葉に少し照れて、そっぽを向いてしまう。

「それでは、今日の練習は終わりにして、人世界に帰りましょうか?」

「輝狐さんも人界に戻るんですか?」

不思議に思って尋ねると、彼女は当たり前のように答えた。

「はい、あなたが一人前の守り神になれる日まで、共に過ごすつもりですよ。」

「えっ!?でも神様なのにどうやって...?」

「このように。」

わたしの声を遮り満足気な顔をした彼女は、突如光を発しながら小さな狐へと姿を変えた。

「えっ、えっ!?」

そして驚き固まったわたしを他所に、彼女は不思議と口も開けずに、言葉を放った。

「さて、帰りましょうか。」

跳んできた彼女を抱きとめると、足元には魔法陣のような文様が浮き上がった。そしてついていけずに立ち尽くしていると周りの景色が歪み、、耐え難い吐き気を感じ始めたところで二人は人界の、元いた神社の中へと転移されていた。

一応、瑠花と輝狐の言葉は意識的に変えるようにしています。

例: 瑠花=妖怪 輝狐=妖生

瑠花=わたし 輝狐=私

などです。わかりにくいところも多いかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。

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