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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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超越龍ズィーガーVSアンチェインデセオ

 デセオに殴りつけられたズィーガーだが

 体制を立て直し爪でデセオを斬りつける!


 デセオの身体から鮮血が舞う。


「デセオ!大丈夫か?」


 俺が近づくと額に青筋を立てたデセオが口を開く。



「おい!このクソは俺が殺るから離れてろ!」

「いや皆んなで!?」



 俺がそう口を開いた瞬間デセオに

 蹴り飛ばされていた。

 そんな俺をマダラがキャッチし口を開く。



「ここはデセオに任せよう!」

「い、いやでも」



 俺が何かを言いかけるとマダラが説明をしてくれた

 マダラ曰くデセオは極端に共闘が苦手らしい。

 誰かが居ると本領発揮が出来ない様だ!


 しかしデセオが戦うと自分で言い出すのは

 250年前以来らしいが・・・



「でも一人で大丈夫なのか?」

「大丈夫だ!彼奴は馬鹿だが強い」



 心配してマダラに聞いたがそんな答えが返ってきた

 仕方ないので全員で避難する事にする。


 しかしそれをズィーガーが許す筈も無くこちらに

 向けてブレスを放ってきた。



「だーかーらー!お前は俺が殺すんだろうが!!」



 そう言いながらブレスを拳で吹き飛ばすデセオ!

 あの無茶苦茶な感じ総帥に似ているな・・・

 総帥とデセオが戦ったらどうなるんだろう?


 そんな事を思いながら俺達は

 離れた場所に避難した。



「超越龍と化した俺を少々甘くみていないか貴様?

 全員でかかって来い!」


「グダグダ五月蝿いな!これで本気が出せる!」



 そう言いながらズィーガーを目で追う事が出来ない

 スピードで殴りつけるデセオ!


 驚いた顔のズィーガーが爪でデセオを切り裂こうと

 するがそれを受け止め爪を剥がすデセオ!

 苦悶の表情を浮かべるズィーガーにデセオが



 噛み付いた!?



 そしてそのままズィーガーの肉を食い千切り地面に

 それを吐き出す!



「き、貴様ーー!!」


「闇属性超越魔法 トラーンス・ムンドゥム」


 怒りに身を任せたズィーガーがデセオに向けて

 カインが使用していた様な闇魔法を放つ!


 小さな黒い渦が出現しそれが俺達も含めた全員の

 体力を吸い取り出す!

 一番近くに居るデセオもどんどん体力を吸われて

 いる様だ!



「チッ!」



 舌打ちしながらデセオが地面の石を拾いその渦に

 投げ入れる!


 すると渦は爆発を起こし消えた!



「な、何だと!」



 驚くズィーガーに向かい石を投げつけるデセオ!

 唯の石なのだが弾丸の様にズィーガーを

 貫通していく!


「グアッ、グアッ、グアッーー!」


 投石の連射を続けるデセオ!

 血が吹き出しながらガードするズィーガー!


 しかし次の瞬間石が弾き飛ばされる!



「調子に乗りやがって!超えてやったぞ

 デセオ・クレアーティオ!!」



 そう言いながらデセオに爪で攻撃をするズィーガー

 先程までとスピードが格段に違う!

 何とか避けるデセオだがズィーガーの牙に肩の肉を

 抉られる!



「クソ野郎!急に強くなりやがって面倒くさい」


「ハハハハ!!俺のギフトで貴様を超越した!

 もう貴様に勝ち目は無いぞ!」


 ま、まさか勇者が持っていたギフト「超越者」で

 デセオを超えたのか?

 これは不味い・・・



「本当にムカつく野郎だなぁ!死ねよ」



 そう言ってデセオが攻撃を仕掛けるがズィーガーは

 なんなく避ける。

 そして尻尾でデセオを吹き飛ばす!



「アクシデントだらけで少し焦ったが結果的に

 貴様が戦ってくれて助かったぞデセオ!」



 そう言い放つズィーガーを他所にデセオは

 いきなり走り出して






 逃げ出した・・・




 呆気に取られる全員・・・




 マダラを見ると頭にハテナマークが見える。




「恐れをなして逃げ出すとはしょうじ!?」




 口を開いたズィーガーの翼が切り落とされる。

 そこには剣を持ったデセオの姿が!




「やっと見つかったわ!龍と戦うには剣だろ?」

「き、貴様!それが貴様の切り札か?」

「切り札?落ちてた剣に決まってるだろ!死ねよ」



 そう言いながら反対の翼も切り落とすデセオ!



「グアッーー!貴様殺してやるぞ!」

「だから俺がお前を殺すんだろうがクソ野郎!」




 そう言い合いながら距離を取る二人!


 そして超スピード同士の二人がぶつかる!






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