またも戦場
ロアが生きている?
しかも王国を襲っている?
俺達も急遽王国に向かう事にする!
今回は暇だからとデセオもついて来るらしい。
頭が混乱する中俺達は王国に向かった。
ガランが凄いスピードを出しながら飛行する。
急いだ俺達はすぐに王国に到着する。
俺達が王国に到着して見た光景は
まさに地獄だった
死体の山!!
ギルド兵達が殺されている。
そんな中突然爆発音が響き渡る!
その音の方向に急いで向かう!
そこには傷だらけになりながら戦うカムイの姿が。
相手は・・・
「な、何で?」
カムイが戦う相手を見て修也が声を上げる。
全員がカムイの相手を見て驚きを隠せない!
「何故貴様らが?」
到着した俺達を見てそいつは声を上げる。
「何で貴様がカムイと戦っている!!」
「勇者 神崎 涼人」
そうカムイと戦っていたのは
勇者 神崎 涼人
傷だらけのカムイから距離を取る神崎。
それを見てガランが声を上げる。
「カムイ!どういう事だ?」
「俺が聞きてぇよ!」
そう言うと少し悲しそうな顔をしてカムイは言う。
「裏切られたんだよ!!」
神崎がカムイを裏切った?
「カムイ!ロアは?」
「消えやがった!シャックスの野郎とな」
「シャックスだと?」
シャックスの名を聞いてマダラが声を上げる。
「良く見りゃマダラにで、デセオまで居るのか?」
「あん?あーーあの神龍か?」
そうカムイを見てデセオが言う。
カムイは鬱陶しそうな顔をしている。
「何で狭間界の奴がこんなに居るんだよ」
そんな会話をする俺達に神崎が声を上げる。
「ゴチャゴチャ五月蝿いぞ貴様ら!」
そう言いながらカーテナで斬りかかってくる神崎。
しかし簡単にマダラに受け止められる。
そして鳩尾に拳がめり込む。
「グゥオッ!!」
そう声を漏らし膝をつく神崎。
この数は多勢に無勢。
幾ら勇者といえどこの圧倒的な戦力の前では
全くの無力。
そんな神崎の前にカムイが近づく。
そしてゆっくり口を開く。
「涼人、お前の負けだ・・・どういう思いで貴様が
奴等と繋がり俺を裏切ったかは分からんが俺はお前
を信じてたぜ」
「俺は自分自身の理想郷を作りたかった。しかし
あの戦争で俺達は負けた。力が足りなかった。
だがあの人は俺に力をくれた!」
「あの人?」
そうカムイが口を開いた瞬間辺りを埋め尽くす
大量の魔法陣が現れる。
そしてそこから人間、魔族、龍族、鬼族、様々な
種族が現れる。
それを見て修也が驚きの声を上げる。
「しゃ、シャグル・・・!?」
何故??
大量に現れた中の一人は魔人シャグルだった。
更に驚きの声が上がる。
そこには戦争で死んだ筈の牙の幹部やギルドの隊長
数々の猛者が現れる。
「過去の勇者達の一族も居るぞ!」
「お、お父様・・・」
過去の英雄にアキさん達の父親の魔王までが
魔法陣から現れる。
その数総勢100名!!
その猛者達が俺達に攻撃を仕掛けてくる。
あの世界が変わる戦いが行われたこの場所は
またも戦場と変貌した。