魔王VS死神
ラグナと異次元空間を歩く。
一つ違和感を感じる場所を見つける。
「ここだな、ラグナ奴がこの先に入る!
準備は良いか?」
「ええ、勿論」
それを聞いて俺は魔法を違和感の場所に放つ。
「次元魔法 ポルタ」
そう唱えると扉が出現する。
それを蹴破り中に入る。
「見つけたぜ・・・ロア!!」
「カイン、どうやって・・・」
そう言うロアに問答無用で攻撃を仕掛ける。
キン!?
一人の女が間に入り攻撃を受け止める。
「歩美!少し相手をしてやれ」
「了解しました」
「舐めるなよ!ロアーー!!」
そう言って歩美を殴りつけ吹き飛ばす。
更に後方からラグナのブレスが歩美を襲う。
俺はロアに向かい魔法を放つ。
「炎、氷、風、土どれが好みだ?」
炎、氷、風、土を織り交ぜた俺の特殊魔法。
炎がロアを包み風が更に炎の勢いを増していく。
抜け出そうとするロアを地面が拘束する。
最後に特大の氷塊を落とし大爆発を起こす。
「さすがカイン!やるじゃねぇか」
少しダメージを負った位でピンピンしてるロアが
煙から現れる。
まぁ今ので殺れるとは思ってねぇ。
横を見ると本調子ではないラグナが歩美に押され
ている。
しかし俺はラグナの加勢はしない。
これは二人で決めた事!
ロアだけは絶対に倒すと!!
右手に黒い炎を纏わせロアを殴りつける。
避けられロアの服を掠める。
服は何も無かった様に消滅する。
地獄の炎で存在自体を消してやる。
「物騒な技だ、カイン」
そう言いながら鎌で攻撃を仕掛けてくるロア。
それを蹴りで弾き返す。
「俺もそろそろ本気で行くぞ!」
そう言いながら素早い攻撃を繰り出すロア。
何とか間一髪で避ける。
ロアも本気を出してきやがった。
色々な魔法を何発もロアに放つが決定打がない。
「その手が邪魔だな」
!?
ロアがそう言った瞬間地面から何者かが現れ
俺の腕を切り落としやがった。
「サン、ムーン!!」
肩の周りが熱い。
血が大量に出ているのが分かる。
「サンとムーンじゃないぞ、新しく作ったばかりで
まだ名前が無い」
作っただと?
ロアの能力か?
そんな事を考えながら魔法で腕を元に戻す。
「チッ!腕位戻すわな」
そう悪態を吐きながら攻撃してくるロア。
さすがに三対一は分が悪い。
どんどん俺の体力が削られていく。
横目でラグナを見るがかなり傷が増えボロボロに
なっている。
そんな中ロアが口を開く。
「カイン、この世界には騙す者も居れば
騙される者も居る。お前は騙され負けた。
敗者は潔く去るのが道理だ!」
「確かに俺はお前に騙された。でも最後に負ける
のはお前だロア」
そう言って持てる最大の攻撃をロアに繰り出す。
しかしロアはそれを受ける事はしない。
奴は捻くれ者だ。
奴は決死の俺をあざ笑うかの様にチャックの中に
消える。
そして背後から奴が現れ俺の首を
切り落としに来る。
「「「「「くそがっーーー!!!」」」」」
何てな・・・
お前のやり口は古い付き合いで全て知ってる。
想定内だよロア!
「騙されたのはお前だロアーー!!」
俺は自分に施した呪術を解き放ちロアを始末する為
作成した魔法を放つ。
俺がロアを倒す為作成した魔法は次元空間自体を
消滅させる魔法。
この場所もろともロアにも消えてもらう。
俺やラグナも消えるが仕方がない。
ラグナ本当にありがとう!!
また会えたら会おうぜ!
次元消滅魔法 「ディメンス・アドビティ!!」