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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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戦争後の人間界

 戦争後の話しを聞いてみるとアキさんが一枚の紙を

 手渡してきた。

 戦争後に世界中に配布された新聞らしい。


 そこには「世界的犯罪組織 牙 壊滅」

 と大きく書かれていた。

 死者の数 不明

 主要死亡人物

 黒牙 代表 相馬 悟

 赤牙 代表 マルク

 白牙 代表 一ノ瀬 香


 三代表の死亡が確認され記載されていた。

 そして一際大きく


「牙 総帥 大川 景豪 死亡」の文字。


 ギルドや魔国の死亡については書かれていなかった

 恐らくだが牙に勝利しギルドや魔国の威厳を

 保つ様に発行されたものだろう。



 うん?



 日付を見て俺が質問をする。


「あれからどれだけ日が経っているんだ?」


 俺がそう質問をすると奈美が答えた。


「あの戦争から今日で一週間よ」


 そうだったのか・・・

 随分あの妖精界で気を失っていたのか?


「多分クソが考えてるのとは違うぞ!

 世界を渡る道は現実世界と時間が違うから

 誤差があるんじゃねぇか」


 横から珍しくまともな事を言うデセオ。

 なるほどそれで納得出来る。


「世界を渡る道?」


 アキさんが質問してくるが後で説明するとして

 先に此方の現状を聞く事にする。


 丁寧に詳しくアキさんと奈美が説明してくれた。

 デセオは時折居眠りをしながら聞いていた。


 二人曰く勇者、カイン共に生きているらしい。

 今日の新聞の配布前に民衆の前に姿を現し牙を

 壊滅させた英雄と称されているらしい。


 治安はギルドや魔国が機能を麻痺させた事と今まで

 牙がいた事により抑えられていた犯罪組織が

 此処ぞとばかりに各地で暴れ出し治安はかなり

 悪くなっているらしい。


 それを抑える為に今日は勇者、魔王の二人が民衆の

 前に姿を現したとの事。


 そのの中で牙の残党狩り、他の犯罪組織の殲滅が

 発表されたらしい。


 ちなみに田舎町のラーナも例外ではなく治安が低下

 しかも今回奈美が戦争に加担していた事が

 いつ表沙汰になるか分からないので今日の夜に

 奈美の母恵美さんも此処に合流する予定らしい。



「なるほどな・・・」



 そこまで聞いて色々と考える。

 あの戦争に勝者がいるならギルドや魔国じゃあない



 ロアや歩美さんだ・・・



 一体ロア達は何が目的だったんだ??



 そう考えているとある声が聞こえた。




「アキ居るか?我だガランだ!!」



 全員驚いた顔で目を合わせ急いで全員で外に出る。



「ガラン!!」

「ガラン様!」

「ガラちゃん!」



 全員で一斉に声を掛けるとホッとした顔をしながら

 ガランが口を開く。



「直樹や奈美も無事で良かった!」



 そう言葉を返すガランの後ろを見て

 俺は涙が溢れた。




「修也!小太郎君!」



「俺様もだ!!」



 そうガランの後ろに修也、小太郎君

 それに正志が居た。



 全員生きていた・・・



 安堵の涙が頬を伝う。



 全員で再会を分かち合った。



 本当に皆んな無事で良かった!!


 そんな喜びの状況をぶち壊す様に

 デセオが口を開く。


「なぁ〜腹減らね?

 飯でも食いながら話ししたら?」


 一瞬イラっとしたが確かにお腹は空いている。

 今は再開の喜びの方が優っている。


「じゃあ私が用意しますね」


 アキさんがそう言いながら神殿に入る。

 何故かデセオも俺も手伝いますとか言いながら

 ついて行った。


「今日は最高の日だ!こんな日は皆んなで

 宴会だーー!!」





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