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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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最後の戦い

 あの錠剤を使用し謎の声に送り出されカインの魔法から解き放たれ外の世界に出た。


「な、何だと!?俺の魔法を破ったのか?」


 カインが驚きを隠せない様子だ。

 戦況を確認するように修也やガランが居る方を見るがかなり激しい戦闘が行われているのか爆発音と大量の砂埃で良く状況が掴めない。


 修也、ガランすぐ行くから頑張ってくれよ。


 謎の声曰く5分しか持たないこの能力。

 能力の詳細は分からないが今はこの5分間に賭けるしかない。


 勇者とカーテナが俺の身体から溢れ出す色とりどりのオーラの様な物を不思議がっていた。

 そんな空気を取り払う様にカインが炎の魔法で攻撃を仕掛けてくるが俺に当たる前にオーラに当たり消滅する。


 どうやら俺を保護してくれている様だ。

 じゃあ時間も無いし一気に決める!!


 オーラのバリアが在ると認識した俺は一気に距離を詰めカインに攻撃を仕掛ける。

 走り出す瞬間足下に密集したオーラが俺を加速させる

 自身でも驚くスピードでカインに辿り着き鳩尾に拳を叩き込む。

 やはりインパクトの瞬間に拳にオーラが現れいつも以上のとんでもない破壊力を発揮する。

 危険を感じ魔法で一気に防御力を上げたカインだったがその場に崩れ落ち膝を着く。


「ぐぉぉおぉーー!?」


 声にならない声を上げるカイン。


 想像以上にこの能力は強い!!

 そう確信し勇者には蹴りを叩き込む。

 吹き飛ぶ勇者を横目にカインを仕留めようと全力で拳を振るう。


「な、舐めるなーー」


 さすがは魔王か、このスピードの拳を間一髪で避け反撃の魔法まで放ってきた。

 魔法はオーラに当たり消滅する。

 ここまでの攻防に費やした時間は1分。


 後4分!!


 更に執拗にカインに攻撃を仕掛ける。

 圧倒的に俺が押してはいるがやはりカインは化け物だギリギリの所で何とか凌がれる。

 そこに勇者が戻り2対1になる。

 それでも俺が押すが時間がない。


 後3分!!


 黒い影がこちらに到着する。

 カムイとラグナに勝利したガランが加勢に来てくれた

 体力の減少が激しいガランだが何とか勇者をガランが相手取ってくれている。

 カインとの攻防が始まる。

 体術の実力ではかなりカインに分がある様だが御構い無しに拳を振るう。

 大分体力を削る事は出来ているが中々決定打に結びつかない。


 後2分!!

 横目で見たガランは勇者に大分押されている。

 カーテナで切りつけられた傷が痛々しい。

 焦りからか俺の攻撃がカムイに中々通らない。

 冷静になれと自分自身に言い聞かせタイミングを計る


 ここだ!!


 オーラを纏わせた拳を振るった瞬間背後に気配を感じ攻撃を中断する。


 後ろを振り返ると何も無い上空にあのチャックが出現しそこから現れたのは





 ロア!!




 ピエロの面は綺麗だが身体はかなりの傷を負っている

 まさか総帥は負けたのか?


「やはり貴様が「継ぎ足し」か」


 継ぎ足し??

 一体何の事か分からない言葉をロアが発する。

 しかし考えている時間もない。

 何とかカインに向き直り攻撃を仕掛ける。

 打撃をフェイントにしてカインを何とか捕まえる事に成功する。


「終わりだーー!!」

「クソが、魔王である俺がーー!!」


 そのままカインを長い戦闘の連続にガランが決死で与えてくれたダメージが蓄積された満身創痍の勇者に投げ付ける!!

 オーラにより強化された攻撃力により立ち上がる事が出来そうにないカインと勇者。

 その様には痛々しいガランが座り込んでいる。

 そして最後の敵ロアと向き合う形になる。


 後1分!!


「後はお前だけだ!!」

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