世界が変わる戦い
朝の目覚めは良かった。
体調も完璧だ!
いつも通り朝食を摂り黒牙本部に向かう為
修也と小太郎君と家を出ようとする。
奈美とガランとは一旦ここでお別れだ。
「戦争なんてちゃちゃっと終わらして皆んなで
ケーキ食べに行こうね」
「我はラーメンが良いぞ!」
そんな風に奈美とガランに声をかけられながら
家を後にする。
軽い挨拶をしてくれたが少し緊張している
様にも感じた。
そんな事を考えながら歩いていると黒牙本部が
見えて来た。
遠くからでも分かるが凄い数の人が集まっている。
どいつもこいつも癖がありそうだが強そうな
奴らばかりだ。
今回は味方なので頼もしいが!
「黒牙幹部はこちらです」
武装した隊員が俺達に声をかけて来た。
どうやら俺達が遅かったらしく幹部は
大体揃っていた。
「遅いですよ三人共」
そう声をかけて来たのはナンバー2の歩美さん。
横を見るともう相馬代表も到着していた。
「これで後はダリアンだけか?」
相馬がそう隣の歩美さんに問いかける。
ダリアン??
そういえばあのピエロが見当たらない。
あのピエロの名前か??
「貴方方ダリアンは知らないですか?」
俺達に歩美さんが聞いてくるが全く知らないので
修也が答える。
「知らないですね。ダリアンさんが遅れるなんて
以外ですよね?」
修也がそう言うと歩美さんはイライラしながら
答える。
「全くこんな大事な時に!!
総帥も来られているというのに」
総帥ももう来ているみたいだ。
俺は何気なく修也に聞いてみた。
「あのピエロの人どうしたんだろう?」
「ピエロって・・・誰?」
えっ!?
ナンバー3のピエロ?
「誰ってナンバー3の人だろ?」
俺が聞き返すと修也が答える。
「ナンバー3のダリアンさんは良く喋る黒髪に
髭のおじさんじゃないか」
何を言ってるといいう感じで聞き返してくる修也。
良く喋る?
黒髪?
おじさん?
誰だ?
意味が分からない?
「俺が知ってるナンバー3の人はピエロの仮面を
着けた人だぞ?」
俺がそう言った瞬間黒牙本部につけられたモニターに総帥大川 景豪が映し出される。
「諸君今日は重要な戦いの日だ!このまま本部事の
転移を行い一気に王都を落とす!!
単刀直入に言う勝利は我々の為にある!!」
それだけを言うと本部が揺れ始める。
この規模での転移とはさすが世界的犯罪組織
隣を見ると修也が何かを考えている。
そうこうしている内に景色が切り替わる。
修也が何かを感じとったのか急いで相馬の元に
何かを報告している。
相馬は報告を聞き驚いた顔をしている。
忙しそうに相馬は誰かに連絡を入れていた。
外では地鳴りの様な音と共に戦争が開始されたのか
爆発音が鳴り響く!!
「黒牙桐生 直樹、片桐 修也は司令室に至急来て
ください!」
本部内に放送が鳴り響く!
急いで二人で司令室に向かう。
扉を開け入室するとそこには
見た事のないピアスだらけの男と
総帥大川 景豪が座っていた。
「ピエロを見たと言うのは本当か?」
総帥がいきなり俺に話しかけて来た。
「僕は見ていませんが直樹君が見たと
言っています」
修也がそう答えると総帥は俺を見ながら口を開く。
「それは本当だな」
「はい本当です」
その後幹部会で見た事などを伝える。
それを聞いたピアスの男が総帥に話しかける。
「やべぇじゃん」
タメ口なのに驚いたが総帥は気にせず口を開く。
「ロアか・・・」
ロア??
聞きなれない名前だ。
総帥が俺を見ながら口を開く。
「単刀直入に言うその情報は助かった。
神宮寺現場に急行しろ」
「了解」
総帥に軽い返事をし神宮寺と言われる人物は
戦場に出て行く。
神宮寺が出て行き三人になると総帥が口を開く。
「貴様ら二人はもしかしたらこの戦争のキーマンに
なるかも知れんな」
そう言いながらごつい手で肩を叩き口を開く。
「行くぞ!!」